19日、中国人観光客の銭さんは韓国を旅行した際、ソウルの屋台で海苔巻きを買った。「ぼられた」ことに気付いたが、言い争いはしたくなかったので、言われた金額を支払ってその場を後にした。

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2016年2月19日、韓国メディアによると、春節(旧正月)に韓国を訪れた中国人観光客の銭(チエン)さんは、ソウル・東大門の屋台で海苔巻きを1万ウォン(約927円)で買った。「ぼられた」ことに気付いたが、言い争いはしたくなかったので、言われた金額を支払ってその場を後にした。だが帰国後に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、「路上の屋台業者は自分が中国人だと知って値段をつり上げた。もう韓国には行かない」と発信した。参考消息網が伝えた。

韓国紙・朝鮮日報によると、今年の春節連休期間中、韓国は中国人観光客数で日本に抜かれた。中国最大の旅行サービスサイト・携程網がまとめた資料では、今年の春節期間の中国人海外観光客約600万人の行き先ベスト3には、1位からタイ、日本、韓国が並んだ。昨年は韓国が2位だった。

中国人観光客に対する各種の違法行為が韓国へのリピート率を下げ、中国人観光客が他の国を選ぶようになった主要因だ。だが今年の春節期間にも違法行為は減るどころかかえって増加した。

▼中国人観光客は日本に行き先を変更

昨年に韓国を訪問した中国人観光客は598万4000人で、同2.3%減少した。一方、日本を訪問した中国人観光客は499万4000人で、過去最高を記録した。中東呼吸器症候群(MERS)により中国人観光客の多くが韓国旅行をキャンセルし、円安が訪日観光客の増加に拍車を掛けたことなどから、韓国への中国人観光客数と日本への中国人観光客数との開きが徐々に縮小している。こうした流れが春節期間まで続き、日本が韓国を追い抜くことになった。

観光業界には、ニセ物販売や「ぼったくり」といった外国人観光客に対する違法行為が目下の流れを生み出した主な原因の一つであるとの見方が広がる。東大門で商売を営む金さんは、「韓国では不景気で消費が減少し、打撃を受けた業者の一部が観光客に対する『ぼったくり』で収入の不足を補おうとしているのだ」と話す。

韓国観光公社がまとめたデータでは、昨年の外国人観光客からの苦情1154件のうち、買い物に関するものが最多で320件に上った。そのうち「ぼったくり」や店側の態度に対する苦情が67.8%を占めた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)