19日、中国のポータルサイト・網易に、「食器洗浄機はなぜ中国で普及しないのか」と題する記事が掲載された。写真は食洗器。

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2016年2月19日、中国のポータルサイト・網易に、「食器洗浄機はなぜ中国で普及しないのか」と題する記事が掲載された。

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記事は、「食洗器は家庭やホテル、レストランなどで労働の負担や仕事の効率を上げる非常に便利な製品だ」とし、「誕生から長い歴史があるにもかかわらず、一般家庭に普及していないのはなぜか」と疑問を提起している。

その理由について、記事は大きく3つの理由を挙げる。まず、「時間的な問題」だ。中国では伝統的に皿洗いは大した負担ではないと考えられている。3人家族であれば10分程度で洗い終えることができるし、朝早起きして遠方のスーパーで開店前から並ぶほど時間に余裕があるお年寄りにとっても、皿洗いは機械に頼るほど手間のかかるものではないのだという。また、日本との比較で言えば、中国では大皿料理が一般的で、日本のように小皿をたくさん使うことはない。1回の食事で出る洗いものの量が日本よりも少ないことを考えると、「機械に頼る必要はない」と考えるのもうなずける。

次に挙げられているのが「価格の問題」だ。炊飯器や電子レンジ、冷蔵庫といった家電に比べて、食洗器の価格はやや高く、輸入品ともなれば値段は15〜20万円もする。安価な商品もあるが、そこには必ず品質や容量の問題が付きまとう。また、中国特有の事情もある。メンツにこだわる中国人は、テレビなど訪問者の目につく家電は大きく豪華なものを選ぶ傾向にあるが、キッチンの端にある人目につかない食洗器に大金をつぎ込む意識はないのだという。

そして3つめが「製品の問題」だ。中国では1990年代に食洗器の広告が出始めたが、当時の製品は完全なものではなく、さまざまな形をした食器の洗浄効果は限定的で、洗浄時間も長かった。このため、消費者に「食洗器は水も電気も使うのにきれいに洗えない」といった印象が広まってしまったのだという。このほか、食洗器はキッチンと一体になっていることが多く、リフォームでもしない限り取り付けようとは思わないことも理由に挙げられている。

記事は最後に、「まったく予想されていなかった高級炊飯器やスマート便座が消費者の心をつかんだように、メーカーが中国の消費者のニーズに合わせ、本当に良い製品をつくることができれば、消費者の注目を集めることはできる」としている。(翻訳・編集/北田)