子どもの知性を育てるために気をつけたい3つのこと

写真拡大

生まれながらの能力に、経験によって培った能力とやる気が合わさって作られる“知性”ですが、知性が高いと、自分で考え判断する力も高いと言われています。

知性がなければ学習で得た知識をうまく使うことができず、宝の持ち腐れになってしまうため、知識と共にとても大切なもの。また、知性が高い子どもは学力も高い傾向があるとも言われています。

­

では、知性を育てるにはどのようにしたらよいのでしょうか? ここでは、子どもの知性を育てるために親が気をつけることをご紹介したいと思います。
1:幼児期に色々な経験を気が済むまでさせる!
幼児期に色々な経験を子どもにさせることが、知性を育てるためには大切です。日常生活の中で子どもが熱心にやり始めたことは、危険な場合を除いてはできるだけ気の済むまでさせてあげましょう。

ときには、お母さんがその片づけなどに困ってしまうこともあるかもしれませんが、そういった場合でも、経験のひとつになると思い、できるだけ気の済むまでさせてあげることが大切です。

このとき、子どもの“やりたい気持ち”を途中で取り上げてしまわないように気をつけてくださいね。

­

子ども自身が興味を持ち、楽しみながら集中して行うことは、やがて意欲的に行動する性格につながっていきます。この積み重ねがやる気につながり、知性を育てることにつながるのです。

また、自然的知性を育てるために自然に触れさせたり、対人的知性を育てるために色々な人とコミュニケーションがとれる環境に連れていったりするのもいいですね。

公園で身体的知性を育てるべく、遊具で遊ぶのもオススメですよ。

家庭の中でも、絵本を読んで言語的知性の土台を作ったり、積み木やブロック遊びで空間的知性を育てていくこともよいでしょう。
2:脳内物質「ドーパミン」が知性を育てるには重要!
「ドーパミン」という脳内物質の名前を、一度は耳にしたことがある人は多いはず。「ドーパミン」は、脳の中の前頭連合野という部分を発達させる物質であり、この前頭連合野は知性や自我といったものを生み出す部分と言われています。

「ドーパミン」は幼児期に最も多く分泌されることが分かっており、そしてその「ドーパミン」は、楽しく何かをしているときや、楽しく集中し没頭しているときに分泌されます。また、成功した体験や、好奇心や興味を持って取り組むときなどにも分泌されるそうです。

しかし、つまらないことや興味のないことをやっているときには分泌されません。

だからこそ、「ドーパミン」を出し、脳を発達させ知性を育てるためには、楽しく取り組めることが絶対条件なのです。
3:子どもが楽しめる環境を親が作り、見守ることが大切!
子どもが知性を育てるためには、子どもが没頭して楽しめる環境がなければなりません。とはいえ、子ども自らが楽しめる環境を作ることは難しいですよね…。

ということは、親が“子どもが楽しめる環境”を作ってあげるように気をつける必要があります。

­

環境づくりといっても、子どもにとって楽しくないことでは意味がありません。能力を育てようと、早期教育の塾や親が決めた習い事など、子どもが楽しくなさそうにイヤイヤしているものはNG。

よく子どもを観察して、「楽しんでいるかどうか」「興味をもって没頭しているか」を確認してくださいね。

そして、子どもが楽しんで没頭し始めたら、そっと見守ることが大切。「そうじゃなくて、こうしなさい!」などと上から指示をしたり、子どもが楽しめないほど難しくしたりはしないように気をつけましょう。最後まで楽しい気分で納得するまでさせることが大事ですよ。