世界各国で次世代エネルギーとして注目されている核融合発電は、日本でも実験が進められている。太陽で起きている状況を人工的に作るとして「人工太陽」、「地上の太陽」とも称されているが、1億度以上の高温が必要とされるうえ膨大な予算などの難題を抱えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界各国で次世代エネルギーとして注目されている核融合発電は、日本でも実験が進められている。太陽で起きている状況を人工的に作るとして「人工太陽」、「地上の太陽」とも称されているが、1億度以上の高温が必要とされるうえ膨大な予算などの難題を抱えている。

 中国メディアの長江網はこのほど、中国が中国の先進型超伝導トカマク実験装置(EAST)による核融合実験で大成果を収めたと伝え、「中国は人工太陽に手が届きそうだ」と伝えた。

 記事は、中国科学院合肥物質研究院による話として、中国が人工太陽の実験装置EASTで、4900万度という超高温のパルスプラズマ放電を世界最長となる102秒持続させることに成功し、中国が同分野で「世界の最先端にある」ことを示したと報じた。

 続いて核融合実験の歴史について説明し、1960年代以降でもっとも有望とされてきたのは磁気閉じ込め式のトカマク式による核融合炉だったと紹介。中国が90年代から始めた大小のトカマク型発展計画では、中国のEASTが2006年に初めて核融合での放電に成功。中国のEASTは人工の太陽を日中米露などの参加する国際熱核融合実験炉ITERとともに開発してきたが、目下の目標は摂氏1億度を1000秒間持続させることだという。とはいえ、実現には多くの科学、技術面での挑戦が求められるとした。

 未来の核融合炉の基本になるという超高温長パルスプラズマ放電は、今のところ世界ではEUと日本の科学者が最長60秒の高数値プラズマを実現している。EASTについて記事は、「国際的に安定した磁気閉じ込め核融合研究の重要な実験台となっており、中国の次世代の核融合設備の研究に向けた基礎を据えるものとなる」と胸を張った。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)