湖北省の地元紙、楚天都市報によると、同省内の農村で10日に発生した、年老いた女性を巻き添えにして民家に立てこもった男が手製の爆弾を爆発させた事件で、男本人にも女性にもけががなかったのは、男が導火線に点火した直後に民家に突入した警察官が、自分の体で爆弾に覆いかぶさったからと分かった。警察官は左腕を粉砕されるなどの重傷を負った。(イメージ写真提供:123RF)

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 湖北省の地元紙、楚天都市報によると、同省内の農村で10日に発生した、年老いた女性を巻き添えにして民家に立てこもった男が手製の爆弾を爆発させた事件で、男本人にも女性にもけががなかったのは、男が導火線に点火した直後に民家に突入した警察官が、自分の体で爆弾に覆いかぶさったからと分かった。警察官は左腕を粉砕されるなどの重傷を負った。

 黃岡市浠水県公安局(県警)特勤隊の呉俊隊長が、清泉镇宝塔村警察への応援出動を命じられたのは10日午前9時ごろだった。レンガ造りの平屋の民家に男が立てこもる事件だった。警官隊が周囲を包囲していたが、男が時おり扉を少し開けて隙間から爆発物を投げつけるので、なかなか近づけなかった。

 呉隊長は、すでにいた警察官から、民家の内部には病弱な男の母親が閉じ込められていると聞いた。男が手元に、手製の爆弾を残していることも分かった。男が立てこもり始めてからすでに2、3時間が経過していた。男は相当に興奮していた。

 民家は粗末なレンガづくりなので、男が残していた爆弾を爆発させると、倒壊する危険もあった。呉隊長は、突入を決意した。
 呉隊長らが突入した時、男は爆弾の導火線にすでに点火していた。呉隊長は導火線の上に体をかぶせて消そうとしたが、男が刃物で切りかかってきたこともあり、成功しなかった。

 呉隊長と、呉隊長に続けて突入した警察官が、男を制圧した。呉隊長が見ると、導火線はほとんど尽きて、爆弾のすぐ近くに火が迫っていた。呉隊長はとっさに、爆弾の上に覆いかぶさった。「ドン!」という大きな音がして、呉隊長は吹き飛ばされた。

 男は爆竹や花火から火薬を取り出して、いくつもの爆発物を作っていた。室内にはまだ大量の花火類が残っていたが、呉隊長が体で爆発をうけとめたこともあり、引火は免れた。警察官らは男の身柄を確保し、閉じ込められていた男の母親を救出した。

 同事件で呉隊長以外にけが人は出なかった。

 呉隊長には障害が残る可能性があるが、とっさに爆弾の上に覆いかぶさったことについて、「少しも後悔していない」と話したという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)