中国メディアの騰訊新聞は17日「日本人が2000年来、最も愛したものとは意外にも」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)akiyoko/123RF.COM)

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 中国メディアの騰訊新聞は17日「日本人が2000年来、最も愛したものとは意外にも」と題する記事を掲載した。

 同記事が取り上げたのは「米」だ。多少の誇張はあるが、日本人が歴史を通じて米を愛し続け、育んだことに驚嘆を示した。台湾や旧満州で「美味しい米」の生産を定着させたのも、日本人の努力の成果と論じた。

 記事は最初の部分で、米は中国から日本にもたらされたと説明。日本は山が多く平地が少ないので、米づくりのための田を開墾するのは極めて困難だが、日本人は「米を食べたいの一念で、中国人よりはるかに超える苦労を厭わなかった」と紹介した。

 米の生産性が上がらなかった時代には、「白米を思う存分食べること」は庶民の夢だったと紹介。黒沢明(黒澤明)監督の名作映画「七人の侍」では、落ちぶれた7人の武士が、「米を食べる」ために身分の低い農民に雇われて生死を賭けて山賊と戦うが「これは戦乱の世を如実に描いたもので、決して誇張ではない」と主張した。

 また日本は歴史上、米の流通が経済活動の根本だったと指摘。戦国時代から江戸時代にかけて、上層階級の武士の俸給は、米の量である「石(こく)」で計算されたと紹介した。

 文章は話題を明治時代に転じ、日本は「米への崇拝」が失敗をもたらしたと指摘。日本政府は軍対して「最もよい食べ物」として白米を供給し、兵士も喜んで食べたが、白米だけではビタミンなどが不足することは知られていなかったと説明。

 日本軍ではビタミンB1不足のために脚気が蔓延し、1895年に日清戦争では脚気による脚気で死亡する兵士も続出したと紹介。20世紀になってから脚気の原因が解明された後に、白米だけでなく玄米や小麦も食べさせるようにしたので「兵士からは白米が食べられなくなったと恨まれたが、将兵の健康状態は改善された」と説明した。

 記事は「日本人は米を愛すると書き連ねたが、彼らが愛するのは日本産の米」と指摘。日本人にとって日本産の米は「天下無双」であり、「国際的には有名な韓国米も中国の東北米もタイ米も日本人の眼中にはない」と論じ、日本人が外国米を食べるのは「災害などで、その他の選択肢がなくなった場合」だけと説明した。

 記事は、中国人の米の好みは南部と北部で異なると指摘。北部出身者が日本に旅行すれば、日本の米の美味しさを大いに称賛するよううになると説明。一方で、南部出身者は日本の米には粘りが多すぎると感じ、むしろタイのジャスミンライスなどを評価すると説明した。

 記事は続けて、日本の「匠の精神」は、「美味しい米を食べる」分野でも発揮されたと紹介。何世代にもわたる人々が一生をかけて「品種改良、栽培法、貯蔵、加工」の細部に至るまで工夫を続けたと説明し、中国人は日本製の電気炊飯器を争って買うが、「炊飯器は最後の段階にすぎない。そもそもよい米がなければ、炊飯器だけではどうしようもない」と、日本で開発された質の良い炊飯器の背景には、美味しい米を食べるために情熱を注ぎ続けた日本人の歴史があると指摘した。

 記事は、日本人の米づくりにかける情熱は、台湾や中国の東北地方(旧満州)でも発揮されたと紹介。日本人が頑なに改良を続けたので、台湾や東北地方では優秀な米が生産できるようになったと指摘した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)akiyoko/123RF.COM)