「この経験は、綱取りにも生きてくると思います。冷静になるために必要なのは、ひとつひとつのルーティン。こうしていろんな経験を積むことが、本場所にも活かせるんじゃないかな、と」。

初場所において日本出身力士として10年ぶりの優勝を果たし、三月場所で綱取りを目指す大関・琴奨菊。綱取りを前に「妻取り」にも成功し、先日、豪華披露宴を挙げたばかり。今、日本のアスリートでもっとも「心技体」が充実した男、といっても過言ではない。

そんな大関・琴奨菊が「心」の勝負に挑戦! TBS系「炎の体育会TV」で、メンタリストDaiGoとの心理ゲームに臨み、冒頭コメントに結びつく名勝負が演じられた。


大相撲界きっての「メンタリスト力士」琴奨菊


対戦方法は「炎の体育会TV」の名物心理勝負「ファイブカード」。
ルールは簡単。1〜5の数字が書かれた5枚のカードから琴奨菊が1枚を選び、DaiGoがそれを当てる、というもの。2回戦行い、1回でもDaiGoを騙すことができれば琴奨菊の勝利。ご褒美として、大好物のお米(超高級米)がプレゼントされる。

ただこの「ファイブカード」、これまでにvs.錦織圭(テニス)、vs.山田哲人(野球)、vs.上原浩治(野球)と3回対戦があり、その全てでDaiGoが勝利を収めてきた。

DaiGoが次々と投げかける質問・誘導に惑わされず、心理状態を悟られないことが勝利への絶対条件となる。


実は琴奨菊、パフォーマンス向上のために4年ほど前から心理学の本を読むようになり、さらには専門家にも師事して独自のメンタルトレーニングを積んでいた、という大相撲界きっての「メンタリスト力士」。その成果が実っての初場所優勝だったわけだ。

ちょっとした息づかい、目線、仕草から相手の心理を読み解くメンタリストDaiGoとのやり取りは、相撲における立ち会いの駆け引きを連想させた。

必殺ルーティン「琴バウワー」も披露!


琴奨菊の立ち会い、といえば、先日、立ち会い前に上体を大きく反りながら深呼吸する“ルーティン”について、ファンの間で「琴バウアー」か「菊バウアー」で呼び名が分かれ、論争になったばかり。

ある記者会見で「呼び名はどちらがいいか?」と記者から質問されると、「どっちでもいい。自分もはっきり分かりません。アンケートを取って多い方で」と答え、さらには「あの女性に決めてもらいましょう」とその場にいた外国人女性記者に無茶ぶりする場面があった。


決められない男なのか? と思いきや、この日の第一戦では「ここに来る前に事前に数字を決めてきた」と、“決断できる男”をアピール! 実際、普段の仕切りにおいても、どう出るかは事前に決めていることを明かしてくれた。

「(仕切りは)事前に決めます。決めたことで負けたのならば、仕方がない。閃きも大事だけど、(最初に考えたことを)やり通せるのが、心の強さかな」。

そういえば、上述の「○バウアー」論争でも、外国人記者に無茶ぶりした後に、「先代親方がよく言っていましたが『琴』は『今に王になる』という字だと。『琴バウアー』でよろしくお願いします」と、仕切り直して最後は自分で決めていたのが印象深い。

予想外の展開が起きたあと、すぐに切り替えて次の一手が打てることも琴奨菊の強さの秘訣。今回の対DaiGo戦においても、随所で琴バウワーを披露しながら気持ちを落ち着かせていた。勝負師・琴奨菊の「切り替えの妙」が楽しめる展開となっている。


がぶり寄ったのは琴奨菊か、DaiGoか!?


今回の収録には、琴奨菊の20年来の親友であり、ライバルでもある豊ノ島も応援ゲストとして駆けつけた。初場所では14勝1敗で優勝した琴奨菊に唯一の黒星をつけた男、としてこちらも注目度抜群! 「対琴奨菊」を解説する上で、豊ノ島ほど饒舌に話せる力士は他にいない。


勝負終了後、対戦を見届けた豊ノ島に感想を聞くと、「自分にもメンタリストの才能があるんじゃないかな、と思うくらい、琴奨菊関はわかりやすかったですね」と、自ら「メンタリスト豊ノ島」宣言!

「普段、何も考えてない人のほうが(このファイブカードは)強いんじゃないかな。ルーティンがしっかりしている琴奨菊関のようなアスリートのほうが、ちょっとした変化がわかりやすく出ちゃうのかもしれない。自分? パッパラパーだからね(笑)。何も考えない人間だから、(DaiGoとも)いい勝負ができるかもしれない」(豊ノ島)


琴奨菊 vs. DaiGoの心理戦、がぶり寄ったのは果たしてどちらなのか? 答えは2月20日(土)7時からのTBS系「炎の体育会TV」で。

ちなみに、今回の勝負とは関係なく、ラッキーナンバーはあるのか、を聞いてみたところ、「御縁があるように、ということから『5』は好きですね」と答えた琴奨菊。あれだけ美人な奥さん捕まえたんだから、説得力あるわぁ。
(オグマナオト)