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アイドルグループ・AKB48の小嶋陽菜が、2月19日に発売される谷崎潤一郎氏の傑作小説『痴人の愛』(宝島社文庫)の表紙を飾ることがこのほど、わかった。

『痴人の愛』は、生真面目な電気技師の男・譲治が、妖艶な美少女・ナオミと出会い、その美貌に魅せられて破滅していく様を描いた物語。刊行にあたり、日本文学史に残る悪女・ナオミを思わせる表紙モデルの人選を進めていたところ、15万部突破の大ヒットを記録した小嶋の写真集『どうする?』に収録されたワンカットがイメージと合致し、採用が決まった。

初めて文芸書の表紙を飾ることとなった小嶋は、「写真集『どうする?』の1枚がこのような文豪の作品の表紙を飾れるなんて思ってもいませんでした!」と驚きを示すとともに、「たくさんの方に手にとっていただけたらうれしいです」と呼びかけている。

『どうする?』は、「現役アイドル史上最高にエロい&おしゃれ&美しい!」というキャッチコピーで発売され、大胆なセクシーカットが話題に。『痴人の愛』の表紙では、その中から、素肌に白いシャツを羽織り、赤い口紅を差してカメラを挑発的に見つめるカットが選ばれた。

なお、『痴人の愛』の巻末には、2015年に芥川賞を受賞した作家・羽田圭介氏の鑑賞文を収録。帯にも「ここまで描写が執拗かつ繊細な小説だったか」というコメントが記されている。