中国メディアの環球網は17日、中国は朝鮮半島における戦乱の発生に備えよと主張する社説を掲載した。北朝鮮が核実験とミサイル/ロケット発射を強国したことで、中国ではかつてないほど北朝鮮に対しての世論やメディアの論調が冷え切っている。中国当局の意向も関係していると考えられる。(イメージ写真提供:(C)belizar/123RF.COM)

写真拡大

 中国メディアの環球網は17日、中国は朝鮮半島における戦乱の発生に備えよと主張する社説を掲載した。北朝鮮が核実験とミサイル/ロケット発射を強国したことで、中国ではかつてないほど北朝鮮に対しての世論やメディアの論調が冷え切っている。中国当局の意向も関係していると考えられる。

 社説は、中国は朝鮮半島で戦乱が発生することに反対してきたと論じた上で、「朝鮮(北朝鮮)の核問題を平和的に解決することは、中国だけの努力と意思では実現できない」と主張。

 さらに「関係各国が中国の勧告を受け入れなかった場合、朝鮮半島で戦乱が発生しても、中国は各国に対して道義的責任を負う必要がない」と断言し、「中国が戦争準備をするのは、自国の利益と安全を保つためだ」と論じた。

 社説は、中国政府として国連の安保理が、北朝鮮に対してさらに厳しい制裁を科すことを「断固として支持」する必要があると主張。中国は、北朝鮮が核兵器と戦略弾道ミサイルを開発することをやめるよう尽力せねばならないと論じた上で、「ピョンヤンがどれだけ異議を持っていたとしても、われわれは動揺すべきでない」と主張した。

 米国と韓国が、韓国内における弾道弾迎撃ミサイル・システムのTHAADを配備しようとしていることについては、「主に中国を狙っている」と決めつけ、中国は「大幅な軍事費増、戦略ミサイルの研究と配備、先進的ミサイルの保有数の大幅増加」などで対抗する必要があると論じた。

 朝鮮半島の戦乱について、中国人が最も懸念するのは戦乱が中朝国境以北に影響を及ぼすことで、中国はさらに、現在の「38度線」が軍事行動で打破されることも好まないと主張。戦乱の影響とは具体的に、中国に放射性物質の汚染が及ぶことと、難民が押し寄せてくることと説明した。

 同社説は、中国は朝鮮半島での戦乱に備えて、東北地方(遼寧・吉林・黒龍江省)での軍事力配備を強化し、迅速な対応能力を向上させよ主張。中国が戦争勃発に備えることは、関係各国が冷静さを取り戻すことにつながるとの考えを示した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)belizar/123RF.COM)