16日、2015年に中国人観光客が海外で消費した額は21兆円に上るが、なぜ中国人の消費はこれほど海外に流出しているのか。

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2016年2月14日、米華字紙・僑報によると、中国商務部が発表した一連の統計資料から、2015年に中国人観光客が海外で消費した額は1兆2000億元(約21兆円)に上ることが明らかになった。高級ブランド品売り上げの46%を中国人が購入しているとされるが、なぜ中国人の消費はこれほど海外に流出しているのか。

その原因は3点ある。一つ目は価格。中国で販売されている商品の多くは割高で、衣類や香水、バッグ、化粧品などは平均30%以下にとどまっているものの、酒類は平均64%、腕時計は33%高額なため、海外に行った際に購入する動機になる。中には「たくさん買って帰れば、旅費や宿泊費を浮かせるかもしれない」と考える人もいる。

二つ目は品質。価格差のある高級品だけでなく、温水洗浄便座や粉ミルク、醤油などの日用品までもが購入の対象になっているのは、価格よりも品質や安全性を優先しているからだろう。

三つ目はブランドイメージとサービス。経済成長によって購入対象の幅は広がったが、中国国内のブランド品産業や小売業は立ち遅れており、その需要を満たすことが難しいことから海外での消費に没頭するのだ。

中国国内と海外市場の間にある格差が中国人の消費が海外に流出する原因だ。こうした流れを国内に取り戻すには、国内の消費市場を構造転換させる必要がある。(翻訳・編集/岡田)