シングル介護の問題点 …パラサイトシングル?どのような問題があるの?

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介護がはじまることで、その家族を取り巻く環境は大きく変わり、さまざまな問題が起こると言われています。
そのひとつの現象として近年問題視されているのが、いわゆる「シングル介護」です。

この状態が続くことで、介護そのものにも問題が起こるのはもちろん、介護が終わった後にも新たな問題が発生すると言います。
仮に自分が独身でないとしても、親族や身の回りの知人のなかにシングル介護の状態があるとしたら、注意して見守る必要があると言えます。
それでは、 シングル介護の問題点 についてみていきましょう。

シングル介護がもたらす問題点


親を介護するのであれば、独身者も既婚者も関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、現実はそう甘くはありません。
「パラサイトシングル」など独身者が増える以前は、親の介護を担うのはその家庭の妻=女性であることが中心でした。
それによる問題点はゼロではないものの、少なくとも経済面では夫が担う分、家族全体の生活の変化は最低限に抑えられていたと言えます。

しかし独身であれば、介護を男性が担うことも増えます。そうすると男性は仕事を減らす、もしくはやめなければならないという選択肢も出て来て、経済的な損失が大きく、生活を大幅に変えなければならない状況になります。

実際の介護においても、独身であることは決していい影響を及ぼしません。介護の専門家が口を揃えて言う問題点は、介護者の社会からの孤立です。独身での介護は、基本的に介護する側とされる側だけの家族構成になることが多く、外部との接触は極めて少なくなります。

それにより、介護にまつわる情報が入らず、負担が軽くなったり、金額が安くなったりするサービスの存在を知らずに、大変な思いをしながら介護を担う状態が続くことになります。そして何より、介護者が他者とコミュニケーションする機会がなく、ストレスが溜まりがちになります。

介護が終わっても、結婚も、仕事もできない


ならば、介護をしながらでも結婚すればいいのでは?と思われるかもしれませんが、「シングル介護」だからこそ、結婚が難しい状況になるのです。
社会から孤立する傾向にある「シングル介護」の状態では、出会いの場は一般の独身者に比べ少なく、結果結婚する機会も少なくなります。
また、仮に出会いがあったとしても、「親の介護」という条件が、結婚までの大きなハンデとなる可能性があります。結婚する相手はもちろん、当の介護をする本人も、相手に対して遠慮してしまうこともあります。

「シングル介護」は、介護が終わった後にも爪痕を残します。個人差はあるものの、親の介護をする世代の大半は、30代から40代が中心。
その彼らが介護を終えた頃には、結婚適齢期は過ぎていることになり、結果的に生涯独身、ということにもつながりかねません。
特に男性に関しては、仕事に関して影響するケースも見られます。30代〜40代といえば、キャリアを積んで人脈もでき、第一線で働いていることが多い世代。それまでの時間を介護に費やし、そこから社会復帰することが難しいことは、想像に難くありません。
「独身だけどまだ親は元気だから安心」と思っている人も、いつはじまるか分からないのが介護。結婚はすぐにはできなくても、必要な情報などを得て準備をすることはできるはずです。
また、すでに結婚している人たちも、介護を機に離婚するケースもゼロではありません。他人事としてではなく、「シングル介護」については頭に入れておくべきでしょう。

執筆:Mocosuku編集部