天津日報系のニュースサイト天津網によると、天津港ではスターバックス製品の密輸入事件が繰り返されている。これまでに55件が立件され、関連価格は累計で2500万元(約4億3600万円)を超えた。天津税関は16日、押収品の競売会を実施した。(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM。中国国内のスターバックス店舗)

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 天津日報系のニュースサイト天津網によると、天津港ではスターバックス製品の密輸入事件が繰り返されている。これまでに55件が立件され、関連価格は累計で2500万元(約4億3600万円)を超えた。天津税関は16日、押収品の競売会を実施した。

 税関への申告価格が実際よりも低い場合に、「走私(密輸、密取り引き)」扱いとなり、商品の没収や立件の対象になるという。天津税関によると、2015年に集中取り締まりを実施したところ、5件が立件され、関連価格は累計で2500万元を超えた。さらに、2月8日の春節(旧正月)前にもスターバックス製品の申告価格を再度分析したところ、北京や天津の多くの企業が、輸入に際して実際の取り引きよりも、場合によっては30%ほど低い価格で申告していたことが分かったという。

 税関は、押収したスターバックス製品1680ケースを16日に競売にかけた。最低価格18万7645元(約〓円)で開始されたが、19万元で落札されたという。

 競売された製品は、品質保証期限が早いもので3月4日(700ケース)で、最も遅いものでも4月4日(840ケース)であることから、現金化しようと思えば、かなり速いペースで売る必要があるという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM。中国国内のスターバックス店舗)