16日、韓国メディアによると、14年のセウォル号惨事で犠牲となった高校生らが使っていた教室を在校生へ返却するよう求めている檀園高校在学生の父母らが、同校の2016年新入生オリエンテーションの開催を阻止したことが分かった。資料写真。

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2016年2月16日、韓国・聯合ニュースによると、14年のセウォル号惨事で犠牲となった高校生らが使っていた教室を在校生へ「返却」するよう求めている韓国・檀園高校在学生の父母らが、同校の2016年新入生オリエンテーションの開催を阻止したことが分かった。

修学旅行でセウォル号に乗り合わせた多くの生徒が犠牲となった京畿道安山市の檀園高校では、旅行直前まで2年生が使っていた10の教室がそのままの姿で保存されてきた。しかし、新入生が入学したことなどから教室が不足し、在校生の父母から保存教室の活用を求める声が次第に高まっていた。

檀園高校校在学生の父母ら約30人は16日、午後2時から新入生オリエンテーションが予定されていた安山市のオリンピック記念館を占領し、新入生らの立ち入りを阻止した。父母らは「教室をそのまま保存していたら、子どもたちは正常な教育を受けることができない。一部の遺族が10の教室を永久保存すると主張しており、イ・ジェジョン教育監もこれを傍観している」などと主張した。

また、イ教育監も同日の記者会見で、「教室の保存を先月12日の犠牲生徒らの『名誉卒業式』までと決めていた。教室は本来の教育の目的で使われるべきだ。教室の正常化のため、最善の努力を尽くす」との立場を明らかにした。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「遺族らのつらい気持ちも理解できる。でも学校は公共の施設だ。遺族らには常識ある行動をしてほしい」
「度が過ぎている。事故現場に記念碑を建てるならまだしも、子どもたちが勉強する場所を奪うのはひど過ぎる」

「10もの教室を空けておくなんて…。学校を閉鎖に追い込むつもり?」
「国のために戦って犠牲になったわけではない。今まで保存してもらっていただけでもありがたいと思うべき」

「韓国国民はセウォル号事件を絶対に忘れてはいけない。遺族らを批判する人の気持ちが理解できない」
「教室を永久に保存するべき。教室を見るたびに我々は事故を反省するべきだ」

「遺族らは真実を知りたいと願っている。なぜ自分の子どもが犠牲になったのか、どうして事故が起きてしまったのか、まだ何も明らかになっていない」(翻訳・編集/堂本)