わかめの4番、歌い上げる「あさが来た」116話

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)2月16日(火)放送。第20週「今、話したい事」第116話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:西谷真一


116話はこんな話


成澤泉(瀬戸康史)と再び会うことができたあさは、彼こそファーストペングインだと思い、具体的に手伝いたいと申し出る。

あさが成澤を支援


平十郎(辻本茂雄)には「わかめの四番」(閻魔紙からかなり略された)、新次郎(玉木宏)には「また英語しゃべるあやしい男」と言われてしまう成澤。
でもあさだけは、彼の真価を理解する。
女子大学設立の賛同者になってほしいと言われ、名前だけ貸すようなことはしないで、具体的に(主に資金面)で協力したいと積極的なあさ。
対して「わたしは実業家でも経営者でもないあくまで教育者でありたいんです」と言う成澤は、やっぱり清貧の人である。この台詞は、五代を彷彿とさせる。
そんな成澤に、あさはまず、バリッとした洋服を仕立てるという援助をする。これで世間の信頼度もあがるというもの。あさは、名プロデューサーの才能がありそう。

新次郎があさに会わせようと成澤を連れてきた時、偶然出会っただけにもかかわらず、さも自分が頑張ったようなことを言う調子の良さがおかしい。さらに、あさと成澤をふたりっきりにさせておきながら、ちらちら気にしている素振りもかわいらしい。

あの歌


新次郎が、美和(野々すず花)の店で成澤に出会った時、彼が朗々と歌い上げていたのは、この間まで昼ドラ「新・牡丹と薔薇」(関西テレビ制作)の主題歌として流れていた「私を泣かせてください」。ヘンデルのオペラ「リナルド」の中の曲で、成澤のモデル成瀬仁蔵が「O Lord! Correct Me,」というタイトルで愛唱歌にしていた。日本女子大学のホームページに歌のコーナーまである。

「新・牡丹と薔薇」は、めじろ、腰が“ふらふら”、みかん、重要人物が死ぬ日、姉妹の運命的な物語、子役が二度出演など、何かと「あさが来た」とかぶっていたから、主題歌も、やがて登場する成澤のモデルの愛唱歌を意識して先取りしていたのだろうか疑惑がもたげてくる。いや、前身の「牡丹と薔薇」(2004年)でもこの曲は使われていたので、昼ドラが先。いやいや、実は、朝ドラ「ちゅらさん」(2001年)で既にこの曲が印象的に使用されていたので、やっぱり朝ドラのほうが先だった。
(木俣冬)

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