中国メディア・新華網は16日、サッカー元日本代表監督の岡田武史氏が13日に以前指揮を執っていた杭州緑城のトレーニング拠点を訪問、クラブ顧問としてユース選手育成に対する提言を行ったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・新華網は16日、サッカー元日本代表監督の岡田武史氏が13日に以前指揮を執っていた杭州緑城のトレーニング拠点を訪問、クラブ顧問としてユース選手育成に対する提言を行ったと報じた。

 記事は、岡田氏が中国ユース育成の特徴として一部のクラブチームが運営するサッカー学校を挙げ、「日本人から見れば非常に理想的な施設」と語ったことを紹介。そのうえで、この優れた施設をユース育成にどう活用するかが「中国サッカー管理層が真剣に考えるべき点」であり、管理層には「この国のサッカーを盛り上げることだけを考え、個人の出世など考えない」姿勢が必要であることを指摘したと伝えた。

 また、日本のユース育成は他国とは異なり、体育教師が放課後にボランティア的なトレーニングを行うところから出発、教師によってサッカーに対する理解が異なり上下一貫した理念に乏しいという問題にぶつかったことで、その後、指導者の育成制度が形作られたと岡田氏が説明したことを紹介。
 
 さらに、「いくつかの地区に分け、それぞれ各年齢クラスごとに優秀な選手をトレーニングセンターに集めて訓練を実施、天才選手を見つける」という日本式の方法を示したうえで、国土の広い中国においては「日本のシステムを完全移植してもダメ。日本の方法で使える部分と中国の実情を結び付けた育成システムを作るのが正しい道」と語ったことを伝えた。

 「日本のシステムを完全移植してもダメ」という提言は、何もサッカーのユース人材育成だけに当てはまる話ではなく、ありとあらゆる分野に当てはまる普遍的なものであると言える。製造業のイノベーションにしろ、社会モラルや教育問題にしろ、中国国内の状況を真剣に分析し、日本をはじめとする他国の事例を参考にしたうえで、中国オリジナルの解決案を創出しなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)