『園子温という生きもの』 ©2016「園子温という生きもの」製作委員会

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園子温のドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』が、5月14日から東京・新宿シネマカリテで公開される。

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構想25年を経て完成した園子温の最新作『ひそひそ星』と同日に公開される『園子温という生きもの』は、大島渚の息子である大島新がメガホンを取った作品。大島新は、園の活動を追った2014年放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』でも監督を務めた。

作中では、『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』『新宿スワン』といった監督作で話題を集めたことでメディアに登場する機会が増え、園を取り巻く環境が変化していく様子や、小説の執筆、絵画の制作、バンド活動など映画制作以外の活動にも取り組む園の姿が捉えられている。また、染谷将太や二階堂ふみをはじめ、『別冊映画秘宝』編集長の田野辺尚人、映画プロデューサーの安岡卓治、エリイ(Chim↑Pom)、園の妻・神楽坂恵といった園にゆかりのある人物の証言を交え、「生きもの」としての園に迫る。

■大島新監督のコメント
私は2014年1月から5か月間、園子温の活動を取材し、6月にMBS「情熱大陸」で放送した。番組は園の映画への熱い思いや「俺の映画」を作っているという自負、そしていたずらっ子のような素顔を映し出し、視聴者や関係者から大きな反響を呼んだ。私としても内容的に満足のいくものだったが、テレビ番組という枠組み、正味24分という尺の中では、園という人物を充分に描き切れなかったという思いも残った。そもそも「地上波でのテレビ放送は一度もない」という園映画。人間としての園も、映画同様、テレビサイズには収まりきらない魅力(と、ハチャメチャさ)に溢れていた。いま、世界基準の日本人映画監督とは誰なのか。残念ながら、かつての黒澤明、小津安二郎、今村昌平、大島渚といった作家たちと同じような存在感で語られる日本人監督はいなくなってしまった。いや、ひとりいるではないか!国内よりも海外での注目度が高い超個性派カルト監督。毀誉褒貶も多く、時にボロクソに言われることも彼にとっては褒め言葉だ。そう遠くない未来に、世界基準となる可能性を秘めた園子温。このドキュメンタリーは、稀有な才能を秘めた珍奇な生きものの記録である。