「ロボット大国」を自負する日本。しかし中国メディアのIT168はこのほど、米国シリコンバレーのロボット技術のほうが日本より進んでいるという見方があることを紹介、日本のロボット技術の弱点を指摘している。

 記事は米国のある人工知能(AI)研究者の見解として「日本は裸の王様だった」と伝えた。その理由は、福島原発事故の発生当時、事故現場に最初に投入されたのはロボット大国を自負する日本製ロボットではなく、米国企業のロボットだったからだという。

 ロボット大国を自負する日本がなぜ米国のロボット技術の助けを必要としたのか、この点については当時日本国内でも様々な分析がなされた。ロボット開発が研究レベルで停止しており、過酷な環境下でも使用可能な実用レベルにまで達していないこと、また実用化の動機となる市場が存在しないことなどが理由として挙げられた。

 この点、記事は米国の場合は軍事需要という支えがあるため、日本よりはるかに技術を実用化しやすいと指摘している。さらに米国のロボット技術に対する日本の弱さとして、日本の大学における研究が「単一の学問領域に縛られる」傾向があり、米国のように学科を超えて複雑なプロジェクトに協力して取り組むことが苦手であると説明。「これはずっと日本の問題になっている」と指摘した。

 こうした背景の違いもあるのだろう、米国では様々な新しいロボットが登場し、さらに開発が進んでいる。例えば、米Googleは自動運転車を開発中だとされているほか、Amazonは倉庫作業ロボット「Kiva」を運用中だ。またGoogleとAmazonはそれぞれ無人機配送システムを開発中であるという。

 さらに記事は米国カーネギーメロン大学のあるロボット研究者の見解を紹介、研究者は「日本はロボットのハード開発を得意としていたが、世界のロボット開発における最近の傾向はAI開発が重要視されており、米国はAI開発において世界のはるか先を進んでいる」と紹介。

 例えば最近、Googleのチームが開発した囲碁ソフトが欧州チャンピオンに勝利したと報じられた。囲碁はチェスよりはるかに複雑なだけに、AI開発の進歩には目覚ましいものがある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)