16日、今年初め、中国の各大学が2015年の図書館の図書貸出状況を続々と発表した。

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2016年2月16日、今年初め、中国の各大学が2015年の図書館の図書貸出状況を続々と発表した一方、米国コロンビア大学の公共政策研究機関が推進する過去15年間の大学シラバス・読書情報の収集プロジェクト「Open Syllabus Project」の結果が発表され、米国の大学生の読書データが明らかになった。銭江晩報が伝えた。

中国の各大学で人気となった図書はバラエティーに富んでおり、貸出回数の統計方法もさまざま。そんな中、作家・路遥(ルー・ヤオ)の小説「平凡的世界」は、どんな統計方法でも、ランキングの上位に入るとして不動の地位を獲得している。

「平凡的世界」は、清華大学、復旦大学、浙江大学、武漢大学、山東大学、華南理工大学などの大学のランキングに入っている。うち、浙江大学と華南理工大学の貸出ランキングでは、首位に立っている。

どの大学でも「平凡的世界」が人気となっているほか、各大学の読書ランキングはそれぞれの特徴がある。

例えば、清華大学の学生に人気なのは、作家・劉慈欣(リウ・ズーシン)の小説「三体」シリーズ。北京大学では、フランスのアレクシ・ド・トクヴィルが書いた「アメリカの民主政治」が貸出回数で2位に入っているほか、南派三叔の人気小説「盗墓筆記」がトップだった。山東大学では、米国のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が人気となっているようで、原作となったファンタジー小説「氷と炎の歌」のシリーズがトップ10のうち、3席を占めた。

次に「Open Syllabus Project」の結果を見てみよう。米国の名門校の学生に人気なのは、有名な哲学書。プラトン、トマス・ホッブズ、ニッコロ・マキャヴェッリ、アリストテレスなどの哲学者の著作が圧倒的に人気となった。これら哲学書や中国の古典名作は、中国の大学のランキングではほとんど目にしない。

浙江大学公共管理学院の教授を務める、同大学人口・発展研究所の米紅(ミー・ホン)執行所長は、「中国と米国における読書の違いは、両国の大学の教育スタイルの違いを映し出している。欧米の大学の多くの教師は、権威ある専門書を中心に授業を行い、インターネットの影響をほとんど受けていない。名門校の教師が古典・名作を基に授業を行っているのを背景に、米国の名門校・アイビーリーグの学生がプラトンの『理想の国』、アダム・スミスの『諸国民の富の性質と原因の研究』など、資本主義制度の基礎となる著書・文献を好んで読むのは、不思議ではない。一方、中国の大学の授業では、古典が使われる割合が小さい。主に今と未来の発展において直面する課題に重きを置いている」と分析している。(提供/人民網日本語版・編集/武藤)