中国メディアの第1財経は16日「中国人はなんのおかげで、そんなに金を持っている」と題する論説記事を掲載した。中国では一部の人々だけが「資産バブルと、灰色の収入」で祐ゆくになったのであり、中国は「バブルを破裂」させて、社会や経済体制の再構築をする必要があると主張した。(イメージ写真提供:(C)Lukasz Downar/123RF.COM。路上でゴミを収集してわずかな現金収入を得る人。浙江省杭州市にて)

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 中国メディアの第1財経は16日「中国人はなんのおかげで、そんなに金を持っている」と題する論説記事を掲載した。中国では一部の人々だけが「資産バブルと、灰色の収入」で祐ゆくになったのであり、中国は「バブルを破裂」させて、社会や経済体制の再構築をする必要があると主張した。

 記事はまず、中国が、高級品の購入額、出国者数、海外における1人当たりの消費額でも、世界で第1位になったなど、「中国の裕福さ」を示す現象を列記した。

 その上で、統計にもとづく2014年における中国人全体の消費額は19兆8000億元で、うち自家消費を除いた「購入」分は16兆4000億元と紹介。うち、国内旅行での消費は3兆300億元で、国外での消費は国連専門機関である世界観光機関によると、1650億ドルと紹介した。

 記事は続けて、統計をつきあわせると奇妙なことになると指摘。中国人の自家消費を除く全消費に占める旅行関連の消費は、25%もの高さになってしまうという。米国などの先進国でも、旅行関連の消費が15%を超えることがないことを考えれば、明らかに異常だ。

 記事は、国家統計局が発表する中国人の1人当たりの可処分所得が、2年ほど遅れて発表される修正値では、常に2割程度増加していることに注目。中国人の収入には、国家が把握しきれない「灰色」の部分があると指摘した。

 そして、最近では国際線旅客機でファーストクラスやビジネスクラスに乗る客のほとんどが中国人と指摘。「中国人は持ち前の聡明さと勤勉さで、(裕福さを)勝ち取ったのか?」「いや、恐らくは違う。かなりの程度は、マネーゲームのおかげだ」と論じた。

 そして、中国ではマネーゲームの必然的結果として、「裕福な人はさらに裕福に、貧乏人はさらに貧乏に」という現象が発生したと指摘。人口13億人の中国で「10億人は飛行機に乗ったことがない。チケットを買えないからだ」と論じた。

 記事は、マネーゲームに頼って一部の者だけが裕福になった中国の発展は「日本や韓国と比べれば、あまりにも劣った」構造を持つと主張。

 最後の部分では、中国はどうしても貧富の格差を縮小させる必要があるとして、そのために「バブルを破裂させよ。その次に、社会の規範と秩序を樹立して、収入の再分配の体制を合理的にせよ」と論じた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Lukasz Downar/123RF.COM。路上でゴミを収集してわずかな現金収入を得る人。浙江省杭州市にて)