原油価格の下落が世界経済に少なからぬ影響を与えているが、ガソリンとともに灯油の価格も低水準となり、ストーブなどの暖房をよく用いる家庭にとっては助かる状況だ。灯油の販売車やストーブの匂いは日本の冬に欠かせないものだが、中国人にとってはそうではないようだ。(イメージ写真提供:123RF) 

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 原油価格の下落が世界経済に少なからぬ影響を与えているが、ガソリンとともに灯油の価格も低水準となり、ストーブなどの暖房をよく用いる家庭にとっては助かる状況だ。灯油の販売車やストーブの匂いは日本の冬に欠かせないものだが、中国人にとってはそうではないようだ。

 中国メディア・南方網は15日、「灯油を使って暖をとる日本人」というタイトルの文章を掲載。寒さが厳しい北部をはじめとする日本の冬に活躍する灯油について紹介している。

 まず、日本では「灯油」と書かれたタンク車や、灯油を販売するガソリンスタンドをよく見かけると紹介。これを見た外国人は「日本では今でもランプを使っているのか」と首をかしげるとした。そのうえで、日本では極めて純度が高く精製され、燃えカスがほとんど残らない灯油が暖房や湯沸かしに使われていると説明した。

 北海道などの寒冷地では固定式の大きな石油ストーブが多く存在し、屋外に設置されたタンクから地下のパイプを通って灯油が供給される仕組みで、いつでも使えるようになっているとした。また、温度調節やタイマー設定が可能な灯油ヒーター、体積が小さい移動式のストーブもあると紹介した。

 さらに、灯油は販売車を呼んでの購入のほか、ガソリンスタンドに専用ポリタンクを持って行って給油することも可能であり、各店舗で激しい販売競争が繰り広げられていること、一部自治体では低所得者、生活困難者向けに「福祉灯油」の制度を設けていることを伝えた。

 一方、灯油による採暖にも問題は存在すると指摘。温度差の激しい環境では灯油が変質し、暖房器具を故障させるほか、身体にも悪影響を及ぼすこと、さらにはタンクの管理の悪さによる失火リスクや、価格高騰時には「灯油泥棒」も各地で発生することを紹介している。

 中国の暖房と言えば、ボイラーで発生させた蒸気や熱湯を循環させる集中暖房システムの「暖気」を思い浮かべる。最近では燃料だった石炭が大気汚染を悪化させるとの指摘により、天然ガスなどへの移行が加速している状況だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)