観光と医療サービスを組み合わせた旅行商品はメディカル・ツーリズム、医療観光などと称される。日本政府はすでに日本で医療、治療などを受けることを目的に訪日する外国人に向けた医療滞在ビザを解禁している。

 日本が真の意味で観光立国となるためには、観光目的で訪日する外国人客だけでなく、医療サービスなど他にも訪日の目的や動機を作り上げることが必要不可欠だが、中国では国内で高水準の医療サービスを受けにくいため、医療目的で訪日する中国人は増加傾向にあるようだ。

 中国メディアの中華網はこのほど、中国では経済発展にともなって富裕層が増えており、富裕層の間では「健康」に対する関心が高まっていると紹介し、「これまでは病気になってから国外で治療を受けるケースが多かったが、近年は予防のために国外で検診を受けるケースが増えている」と伝えた。

 記事は、中国の富裕層だけでなく、中所得層の間でも「医療観光」に対する認知が高まったと伝え、富裕層は定期的に外国を訪れ、外国の先進的かつ周到なサービスのもとで健康診断などを受けるようになったと伝えた。

 さらに、中国の富裕層がもっとも医療サービスを受けたがる国は米国、日本、デンマークの3カ国が挙げられると紹介。特に日本については、世界的にガンの予防や治療において成果を挙げている国であるうえ、米国やデンマークに比べて地理的に近いという利点があるとし、「中国人富裕層にとって人気の渡航先になりつつある」と報じた。

 また、日本の医療サービスにおいて、ガンの早期発見および治療は世界的に見ても相当優れていることを指摘し、「先進的なガンの診断システムが完備されている」と高く評価した。さらに記事は、日本の医療はハード面だけでなく、「サービス」そのもののソフト面も高く評価されていると伝え、こうしたサービスも富裕層が日本で医療サービスを受けたがる理由の1つであると指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)