15日、14年のセウォル号惨事で犠牲となった高校生らが使っていた教室をめぐり、追悼の場所として保存を主張する遺族と、在校生への「返却」を求める父母らとの間で溝が深まっている。写真はソウルに設けられた追悼スペース。

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2016年2月15日、14年のセウォル号惨事で犠牲となった高校生らが使っていた教室をめぐり、追悼の場所として保存を主張する遺族と、在校生への「返却」を求める父母らとの間で溝が深まっている。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

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修学旅行でセウォル号に乗り合わせた多くの生徒が犠牲となった京畿道安山市の檀園高校。旅行直前まで2年生が使っていた10の教室は、惨事の教訓を忘れないためとしてそのままの姿で保存されてきた。しかし、あれから間もなく2年。新入生が入学したことなどから教室が不足し、在校生の父母から保存教室の活用を求める声が次第に高まっていた。

そしてついに15日、学校運営委員会と父母会が声明を発表、子どもたちの学習の権利を保障するよう道教育庁に求めるとともに、回答を要求した。もし教室の「返却」が認められなければ、16日に予定されている新入生オリエンテーションを阻止し、保存教室の訪問客の校内への立ち入りを妨害するという。

これに先立ち、道教育庁と高校は教室の保存を先月12日の犠牲生徒らの「名誉卒業式」までと決めていたが、遺族や市民団体が研究のための保存を要求したことから、在校生用のスペース確保が難航している状態だ。

これについて、韓国のネットユーザーからの意見は在校生の父兄寄りの物が多く、「遺族もほどほどにしないと国民の共感は得られない」「遺族の立場は痛いほど分かるけど、教室は返すべき。これ以上は欲張りだ」「いつまで置いておくつもりかな。もう卒業もしたのに」「高校の後輩たちには何の罪もない」などのコメントが寄せられた。

また、「教室ではなく学校外に小さな追悼空間を造ったらどうだろう」「教室をそのまま残したからって悲しみが消えるわけじゃない」「セウォル号の犠牲者は国のための犠牲じゃない。学校全体を追悼施設にする必要はない」「セウォル号の惨事ももう忘れる努力をすべき時だ。みんな悲しみを振り払って立ち上がろう!」といった声もあった。(翻訳・編集/吉金)