日本を訪れる外国人旅行客が近年、増加を続けている。日本政府観光局(JNTO)によれば、2015年の訪日外客数は1973万7400人に達し、前年に比べて47.1%の大幅増となった。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる外国人旅行客が近年、増加を続けている。日本政府観光局(JNTO)によれば、2015年の訪日外客数は1973万7400人に達し、前年に比べて47.1%の大幅増となった。

 日本国内の需要が縮小するなか、小売業界やホテル業界、旅行業界などにとっては、外国人旅行客を集客するためのインバウンドの取り組みがますます重要となっている。また、外国人旅行客が増えるということは、ガイドの需要も増えることを意味するが、中国メディアの中国旅游新聞網はこのほど、日本で「通訳案内士」の試験合格者数が過去最高の2119人に達したと伝えた。

 JNTOによれば、通訳案内士とは「報酬を受けて外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をする者」であり、報酬を受けてガイドを行うためには通訳案内士の資格を保有している必要がある。

 通訳案内士は国家資格であり、2015年の合格率は19.3%にとどまる難関資格の1つだ。15年の合格者数が過去最高となった背景について、JNTOは2020年に東京でオリンピック、パラリンピックが開催されることでインバウンドへの関心が高まっていることを挙げている。

 急増する中国人旅行客をめぐっては、通訳案内士の資格を持たずにガイドを行う「闇ガイド」の存在も問題となっている。無資格の闇ガイドの存在は、通訳案内士から正当な業務を奪っていることを意味するうえ、旅行客に高額な商品を売りつけ、ぼったくった挙句に店側からキックバックを得ている事例も確認されている。

 日本が今後、観光立国を目指すうえではリピーターの獲得が重要となるが、闇ガイドによってぼったくられた観光客は再び日本を訪れたいと思うだろうか。闇ガイドの暗躍はリピーター獲得ひいては観光立国の実現を阻害する要因と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)