12日、中国では春節に帰省した子どもに対する親や親戚からの結婚、出産催促が恒例の光景となっているが、今年は「いつ2人目を産むの?」が新たなキーワードとなった。資料写真。

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2016年2月12日、中国では春節(旧正月)に帰省した子どもに親や親戚が結婚や出産を催促する光景が恒例となっているが、今年は「いつ2人目を産むの?」が新たなキーワードとなった。新華網が伝えた。

中国政府は今年1月、全ての夫婦に第2子出産を認める新たな人口政策をスタートさせた。これに喜ぶ夫婦がいる一方、経済的な理由や子どもの世話の問題、仕事への影響などを考え、2人目を授かることをためらうカップルもいる。上海で働きながら2歳になる娘を育てている龍さんもそのうちの1人だ。

ふるさとに帰省した龍さんに周囲の人は「若いうちの出産は体の回復も早い」「今が(出産に)いい時期」と口々に2人目を勧めたが、龍さんは「夫の月収と合わせてもやっと1万元(約17万円)を超える程度。来年幼稚園に上がる娘の教育費のことを考えると負担は大きい」と話す。赤ちゃんの面倒を見てくれる人がいないことも大きな気掛かりの一つだ。

第2子を産むことで女性に対する仕事上の差別が深刻化するとの議論も出ており、産休、育休を取得する女性の増加で人件費がかさむと懸念する企業が女性従業員の比率を下げるのではないかとの指摘もある。広東省の企業で働く35歳の女性は「女性の出産適齢期は仕事上でも大事な時期。子どもを2人産むと4〜6年は子ども中心の生活となり、昇進の機会を失ってしまう」と胸の内を語る。

ある心理学者は「第2子出産は夫婦にとって大きな問題。周囲の何気ない言葉が当事者にとっては大きなプレッシャーになる」と指摘し、親や友人の意見をうのみにして出産を決意するのではなく、冷静にかつ計画的に臨んでほしいとアドバイスしている。(翻訳・編集/野谷)