日本では、お正月休みにおける楽しみの1つとしてスポーツ観戦がある。サッカー、ラグビー、駅伝……とさまざまなスポーツの試合が元日とその前後に行われていて、ファンの目を楽しませてくれる。一方、8日に春節を迎えた中国では、連休中に行われた試合はほぼ皆無。中国メディア・新華社は11日、この状況に疑問を呈する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Sungjin Kim/123RF)

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 日本では、お正月休みにおける楽しみの1つとしてスポーツ観戦がある。サッカー、ラグビー、駅伝……とさまざまなスポーツの試合が元日とその前後に行われていて、ファンの目を楽しませてくれる。一方、8日に春節を迎えた中国では、連休中に行われた試合はほぼ皆無。中国メディア・新華社は11日、この状況に疑問を呈する記事を掲載した。

 記事は、サッカー、バスケットボール、バレーボール、バドミントンそして卓球と人気スポーツの試合が春節期間中は軒並み「冬休み」状態であったことを紹介。多くの人に試合が見てもらえ、興行的にも魅力的なこの時期に試合を開催しない理由が「選手が休んで一家団欒したい」というのは、冬季五輪を控えた時期の強化訓練が春節返上で行われることを考えれば「成り立たない」とした。

 また、スポーツ産業が盛んな米国ではクリスマスなど重要な休日でもアメフト、バスケット、アイスホッケーの3大プロリーグは試合を行い、祭日における家庭での過ごし方の1つになっていると説明した。さらに、徹夜で欧州の試合を見る、麻雀をする、大いに飲み食いするといった過ごし方しかできない中国人の春節期間を「健康な休暇期間にするには、見ごたえのある試合開催が欠かせない」と論じた。

 そして、この時期に「国産」の試合が行われないのは「スポーツイベントの市場推進力、商業的価値の発掘、さらにはスポーツ産業の供給者としての不足を暴くものだ」とも主張している。

 単に正月期間中にスポーツイベントをやれば良い、という話ではない。しかし、記事の指摘は中国における大衆スポーツ文化を根付かせる上では実に建設的なものだ。「新年」に家族で過ごすことに対する意識の違いが日本と中国で多少はあるかもしれない。しかし、各種スポーツ選手や関係者は、国民の多くが休んでいる期間に試合をすることが自身が携わる競技、ひいては中国国内のスポーツにとって有益になるという意識を持つべきではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Sungjin Kim/123RF)