建築家アントニ・ガウディによるサグラダ・ファミリアはスペインを代表する壮麗な建造物の1つであり、こうした巨大建造物が国や民族の文化を雄大に代表する例は枚挙にいとまがない。だが、非常に小さくとも、民族や文化の輝きを鮮烈に放つ物も存在する。(イメージ写真提供:123RF)

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 建築家アントニ・ガウディによるサグラダ・ファミリアはスペインを代表する壮麗な建造物の1つであり、こうした巨大建造物が国や民族の文化を雄大に代表する例は枚挙にいとまがない。だが、非常に小さくとも、民族や文化の輝きを鮮烈に放つものも存在する。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、和菓子には日本人の文化が美しくも如実に反映されていると論じる記事を掲載した。

 記事は、和菓子の起源は中国にあると紹介、唐の時代に遣唐使が中国から日本へ伝えたものだと説明した。この時伝えられた唐代の茶道文化と餅菓子の技術は日本の貴族たちから深く愛された。一部の分析によれば唐菓子(からくだもの)と呼ばれるこの菓子はもち米や大豆、小豆の粉を原料とし、甘味料を加えて餅にしたり、ごま油で揚げたりして作られたという。当然、この当時はまだ和菓子特有の「季節感」は存在しない。

 しかし日本人は唐菓子に日本人独特の民族精神を融合させた。例えば和菓子には花の色や形を模して外形を美しく装ったものがある。和菓子はこのように自然や季節の移り変わりを表現しながら形成された文化であり、この点に日本人の感性がはっきり反映されている。

 自然や季節を和菓子に取り入れた例をさらに挙げると、梅の花、竹筒や栗の形をしたもの、透明な寒天の中に魚が泳ぐ様子を表現したもの、鳥が群れで空を飛ぶ様子を表したものなど実に様々で、日本人の自然に対する感性が小さな菓子を通して豊かに輝きを放っているといえる。西洋のケーキも美しいが和菓子は自然や季節をより深く、鮮やかに表現しているという点で日本文化の傑作といえるのではないだろうか。

 さらに和菓子の製造は決して適当に餅をひねって造り出されるものではないと記事は指摘、老舗の菓匠はそれぞれ代表する和菓子を持ち、旬の素材を生かして製造していると説明。自社の商品に対してより厳格な基準を持つメーカーは、時間や天気によって店先に並べる和菓子を変えるほどのこだわりを持っていると記事は紹介している。

 つまり和菓子は見た目こそ小さいものの、日本が世界に誇る品質や、細部へのこだわりが形になったものと言える。だからこそ、日本社会で和菓子は非常に尊ばれる贈り物として今なお高い価値を有し続けているのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)