日本を訪れる中国人旅行客による消費は爆買いとも呼ばれるが、その勢いには驚かされるばかりだ。化粧品や医薬品、さらには電化製品などを1人では到底持ちきれないほど購入する中国人旅行客も少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客による消費は爆買いとも呼ばれるが、その勢いには驚かされるばかりだ。化粧品や医薬品、さらには電化製品などを1人では到底持ちきれないほど購入する中国人旅行客も少なくない。

 中国人旅行客による日本での消費は極めて大きく、日本への経済効果も非常に大きいため、日本の商業界では諸手を上げて歓迎する動きが続いている。だが、中国メディアの今日頭条は、訪日中国人による消費は「日本に海上自衛隊の護衛艦いづもを12隻もプレゼントしているようなものだ」と批判した。

 中国国家観光局によれば、2016年の春節に海外に出かけた中国人旅行客の人数は延べ519万人に達し、昨年同期比10%増となる見込みだ。そのなかには当然、日本を訪れる中国人もいるわけだが、中国人旅行客が日本で買い物を楽しむ現象には「一種の集団効果が働いている」と可能性があるという。

 集団効果とは、ある集団から影響を受けて個人の行動が形作られることを表す。心理学者のソロモン・アッシュはある簡単なクイズを用いてこの効果を実証、6人の回答者にわざと間違った回答を述べさせた後、最後に別の1人に回答を述べさせたところ最初の6人につられてしまう回答者が多かったという実験結果がある。15年に日本を訪れた中国人外客数は約500万人に達し、日本での旅行消費額は1兆4174億円に達した。これだけ多くの中国人が訪日している背景には、集団効果が働いている可能性はあるだろう。

 記事は海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いづも」の建造費が約1200億円であることを指摘し、15年の中国人による旅行消費額から計算すれば「訪日中国人は12隻のいづもを日本にプレゼントしたのと同じだ」と主張し、爆買いで日本経済に貢献する中国人旅行客に対して不快感を示した。

 日本での消費の中心的役割を担うセグメントは、現在の中国では「中産階級グループ」または「消費の新戦力」と呼ばれている。このセグメントの人びとは買い物をするだけでは満足できず、「より品質の良いもの」を求めているとされる。中国政府も国外での消費を快く思っていないとの報道もあるなか、中国人が中国国内で消費できるようにするには、高品質かつ安心して使える製品を作ることが必須だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)