−−大変な仕事とは思わなかったですか?

松本:あまり思わなかったです。前まですごく緊張しいだったんですけど、オーディションとか落ちて当たり前ぐらいの気持ちでいた方が、リラックスして自分を出せるという意識になったら、段々あまり緊張しなくなりました。今の所は、そんな大変な場面に直面してないですね。

Saku:お芝居とか覚えるの大変なんだろうけど、好きでやってるから大変という感覚ではないのかもしれないね。

−−Sakuさんは、好きなことを仕事にすることの大変さを感じることはないですか?

Saku:路上ライブで最初は人が全然集まらなかったり、音楽で悩むこともあったんですけど、結局は音楽でしか解決できないということも、自分の中で分かっているので。何かに悩んだ時は、いい曲が生まれた時に報われるというのも音楽を続けてきて分かったことで。辛いことがある時こそ、音楽で頑張ろうと思いますね。

−−自分以外にも多くのアーティストや女優さんがいる中で、自分の強みや個性に感じていることはありますか?

Saku:私は音楽大学に通ってたので、歌が上手い人はいっぱいいるというのは日に日に思うんですけど、その人たちにも行動力は負けてないと思っていて。中学の時から好きでやってるんですけど、自分で探してオーディションに進んで応募したり、路上ライブも自信をつけるためだったり、もっと色んな人に知ってもらいたくて始めたので。強みは、やるとなったらすぐ行動することかなと。

松本:周りから言ってもらえる所でいうと、ちょっと癖があって、歪んだ所(笑)。良い意味か悪い意味か分からないけど、他とは違う、同じにはなりたくないという気持ちでやってます。同年代の方々のテレビCMとか観て「いっぱい出れていいな」というのはあるんですけど、そもそも勝負するものが一人一人全然違うと思うので、そういう所では比べてないですね。

−−理想とするアーティスト像、女優像はありますか?

Saku:穂香ちゃんとも話してて、私はひねくれてるかもしれないけど「努力」という言葉が好きじゃなくて、「努力しろ」「◯◯しろ」みたいに言われるのが嫌で。「勉強しろ」と言われて、したくなくなる子供みたいな(笑)。でも、本当に好きだったら、言われなくてもやると思うので。私が憧れてる人たちも、きっと好きだから、別に仕事とか思ってなくて。仕事を超えて、やりたいという気持ちがあってやってる方だから活躍してるんだなと思うので。自分がやりたいと思うことを信じたいですね。

松本:ゴテゴテしてないというか、固め過ぎててない、そのまま役を生きているような、すごい女優さんになりたいです。ちょっと分かりづらいですかね(笑)。

−−自分が視聴者として観る時、どんな作品が好きですか?

松本:何でも好きなんですけど、振り切った、シュールなものとかが好きです(笑)。『あまちゃん』は、登場人物と同じテンションで観れてる感じ、「自分も仲間」みたいな気持ちでそこにいる感じがすごく好きでした。

−−お仕事以外で興味のあることは?

Saku:去年10月に初めてロンドンに2週間滞在したんですけど、毎日がワクワクドキドキでした。日本とイギリスの文化の違いをもっと知りたいと思いましたね。

松本:美味しいものを食べることかな。焼き芋とか、お芋系。さっき話聞いてて、「いいな、焼き芋大会」って思ってたんですよ(笑)。意外にも、タルトとかショートケーキとか、お菓子は結構作っちゃいますね。