−−監督さんから演技指導されたことはありましたか?

松本:特に無かったです。男の子とのやり取りとか、ずっと「いいねぇ〜、可愛い!」みたいな(笑)。

Saku:監督の今城さんが、車の中で『春色ラブソング』を2時間連続でかけっぱなしだったというくらい、すごく気に入ってくださって。3年前に一緒にお仕事した時は寡黙な方だなと思ってたのに、久々に会ったらめちゃくちゃテンションが高くて。前から学園モノを撮りたかったらしくて、誰よりもテンションが高くて、すごくキラキラしてましたね。人気者のバスケ部の男子役で、七瀬公くんと穂香ちゃんのやり取りは、私もキュンキュンしてしまって、青春って感じでした。私は中学校から6年間女子校だったので、「こういう学園生活、めっちゃ送りたかった」みたいな気持ちも結構詰まってます(笑)。

−−お二人はどんなタイプの人が好きですか?

松本:みんなから嫌われてる人とか、変わった人が好きですね。見た目で言うと、最近のバンドマンによくいる感じの、マッシュっぽい髪型の、細身な人が好きです。

Saku:喋り方もそうですけど、声って人柄が出る部分だと思っていて、声がいい人は好きですね。

−−学生時代に告白したり、された経験はありますか?

Saku:私は昔、静岡に住んでたんですけど、中学2年の時に好きだった人が静岡にいて。バレンタインを渡すために、4時間目まで出て早退して、横浜から鈍行電車に乗って静岡まで行きましたね(笑)。

松本:私は、片想いが多くて。自分から告白することはあったんですけど、告白されることはあまり無くて。幼稚園の時に好きだった初恋の男の子に、高校で再会したんですよ。みんな好きだった男の子なんですけど…。そういうのって運命感じちゃって、好きになっちゃうじゃないですか。アタックして、でもやっぱり友達って感じだなって、ナシになりましたけど(笑)。

−−恋愛以外にも、学生時代の想い出はありますか?

Saku:私は中高一貫の、横浜といってもすごく緑の中にある学校で、森ガールだったんです(笑)。森を掃除する時間があって、栗を拾って栗ご飯にして食べたり、焼き芋大会とかあったり、野生的な中学、高校だったなと思います。

松本:演劇部だったので、文化祭で部活発表というのがあったんですけど、それも地味で。私は中二病の役で、ベルをチリンチリンって鳴らしたら、時間を止められるという。演劇部ってアニメオタクの子が多くて、書くシナリオもそっち寄りになっていくというか。高校の演劇部だから許されるのかなと。

−−お二人が今のお仕事を目指したきっかけは何ですか?

Saku:中学一年生の時に、父親がベースを買ってきて。本当は兄にやらせたかったみたいなんですけど、兄は部活をしてたので食いつかなくて。じゃあ私やってみようかな、みたいな感じで始めたのがきっかけでしたね。同じクラスの軽音楽部の女の子がベースをやってて、一緒に習いに行くことになったんですけど、二人でベースをやっててもバンドを組めないということに3ヶ月経ってから気づいて(笑)。二人でアコースティックギターに変えたんです。それで中学二年生の時から、私が作曲で、友だちが作詞で、コードも3個ぐらいしか覚えてないのに、オリジナル曲を作ってみたり。その時から、イベントの募集を調べて応募したりしてました。

松本:私は、なんか自然と、普通じゃないというか、周りと違う仕事に惹かれてて。朝ドラの『あまちゃん』が大好きで、「お芝居っていいなぁ、私も出たかった」と思ったのがきっかけだと思います(笑)。