先日Amazonが、ベテランワインアドバイザーやソムリエが電話でワイン選びをサポートしてくれる「Amazonソムリエ」というサービスをはじめた。サービス料や電話料金は無料だ。



ワインは好きで毎晩のように飲んでいるが、ワイン選びにはイマイチ自信のない筆者。さっそく使ってみることにした。

本当に「いますぐ」電話できた


利用方法は簡単。まずはワインの商品ページで、「次の画面で電話番号を入力いただくと、お客様のお電話がなります。」のリンクをクリックする。



なお、サービス時間は月〜金曜の12:00〜17:00( 祝祭日除く)なので、それ以外は、電話番号入力画面へのリンクは出てこない。ログインの上、電話番号を入力するとAmazonから電話がくる。「いますぐ」を選んだら、本当にすぐに電話が鳴った。



「はい、Amazonソムリエでございます」
やわらかくて落ち着いた女性の声。名前と年齢確認をしたあと、早速本題へ。

「2本ワインを買いたいのですが」
「どのようなものでしょうか?」
「1本目は平日の晩酌用。3日で1本あけるくらいのペースなので、“この料理に合わせたい”という特定のものはなくて、日々の料理に合わせやすいもの。価格は2000円未満が希望です」

こんな漠然とした感じのリクエストでも大丈夫だった。普段は白ワインをよく飲むことを伝えると、「おうちで召し上がるお料理は、味が強いものは少ないと思うので、白ワインなら香りがあって、味はほどほどに辛めのものがおすすめ」とのこと。

もう1本、スパークリングワインも探してもらった。こちらは週末に友だちが遊びにきたときなどに開ける用。価格は2000円台くらい。

「それではおうち飲み用を具体的な2〜3種類、スパークリングは2種類くらい紹介させていただきますね」
具体的なおすすめ商品は、電話を切ったあとメールでURL付きで教えてくれるという。電話時間はトータル8分くらいだった。

1時間弱でメールが届いた


電話を切ってから1時間弱でメールが届いた。メールでは、おうち飲み用に3本(白2本、赤1本)とスパークリング2本の5商品が紹介されていた。商品名とURL、さらに味わいや相性のよい料理など200文字前後の説明付きだ。

どれも美味しそうだったが、とりあえず2本オーダー。ちなみにオーダーした時刻は15:00前だが、この時間だとAmazonプライム会員でも到着は翌々日だった。あと1時間くらい早ければ翌日届けてくれたようだ。

お待ちかねのワインが到着


翌々日、予定通り商品が来た。実はAmazonで初めてワインを頼んだのだが、専用ダンボールに入っていて、梱包もバッチリ。



気軽なデイリー飲み用に今回注文したのは、「ジェイコブス・クリーク「わ」白 750ml」。



大きくひらがな"わ"と描かれたエチケットが印象的。オーストラリア産だが、"和食がもっと美味しくなるワイン"がコンセプト。銀座「寿司幸」とコラボレーションして造られたそうだ。

色はきれいな淡いイエローで、リンゴやハーブを思わせる爽やかな香り。飲んでみると、果実味も豊か。なめらかな舌触りで、なんとも美味しい。

ちなみに和食に合うといわれつつ、1日目の夕食は洋食にしてしまった。メニューはグラタンとタコとトマトの炒め物。



2日目は焼き鳥と味噌ベースのよせ鍋。まったくジャンルの違う料理だが、どちらとも違和感なく楽しめた。料理の味をじゃますることなく、それでいて存在感もある。スクリューキャップなので、数日にわけて飲みやすいのもよかった。



もう1本、スパークリングワインは「ピエール・スパー マルキ・ドゥ・ペルラード・メトド・トラディショネル・ブリュット・ブラン・ドゥ・ブラン 750ml」を注文。こちらは、きめ細やかで繊細な泡に見惚れるすっきりとした辛口。華やかな香りが女性好みで、またリピートしようと思うほど気に入った。



星の数ほどあるワイン。今までチェックしたことのないワインを「飲んでみよう!」と思うきっかけになるこのサービス。しばらくはワインを買うたびに電話してしまいそうだ。
(古屋江美子)