世界で初めて開業した高速鉄道である新幹線の強みは、早期地震警報システムなど技術やハードの部分だけではない。安全性の高さや時間どおりの運行といったソフトの部分も大きな強みだ。(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)

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 世界で初めて開業した高速鉄道である新幹線の強みは、早期地震警報システムなど技術やハードの部分だけではない。安全性の高さや時間どおりの運行といったソフトの部分も大きな強みだ。

 新幹線の時間どおりの運行を支えている要素の1つに、車内清掃サービスを挙げることができるだろう。決められた時間内に新幹線の車内をきれいに清掃し、新しい乗客を迎え入れる縁の下の力持ちだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、JR東日本のグループ会社であり、新幹線の清掃を行う企業について紹介する記事を掲載した。

 東京駅には毎日、新幹線が210回も停車する。記事は、新幹線の清掃は22人を1チームとして11チームから編成されており、清掃の出番は1チームあたり毎日20本ほどだと紹介。清掃が始まったら1人あたり100座席を清掃し、これを7分以内で終えなくてはならないことを紹介し、「乗客の降車時間が長引く場合、6分以内での清掃完了が求めらる場合もある」と驚きを示した。

 また、効率よく清掃作業を進めるために清掃工程は時間ごとに3段階に分けられていると伝え、忘れ物の確認や座席の整理、ゴミの掃き出し、カーテンの検査、座席の背もたれとテーブルを元の位置に戻す作業、拭き掃除、汚れた座席カバーの交換などを短時間で済ませていると称賛した。

 さらに記事は、中国の街中の清掃員の仕事ぶりと、新幹線の清掃を比べたうえで「中国の街中の清掃員は使っているほうきに問題があるのか、掃き掃除が終わった場所にもゴミが残っている」と指摘。中国で掃除をした場所にゴミが残っているのは道具の問題ではなく、清掃員の仕事に対する意欲や態度が問題なのではないかとの見方を示した。

 新幹線の清掃スタッフが短時間で見事な仕事ぶりを発揮できるのは、乗客に快適な環境で旅を楽しんでほしいという思いが関係しているのではないか。新幹線が到着する時や出発する時、清掃スタッフは乗客に対してお辞儀をするが、こうした面にも仕事に対する態度や意欲が表れていると言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF.COM)