中国は8日に春節(旧正月)を迎えた。年越しの時期に顧客が殺到する商売を思い浮かべるのは難しくない。たとえば旅行に絡む交通機関、観光スポット、商業施設、宿泊施設などだ。中国ではもうひとつ、忘れてならない「春節期が書き入れ時」の業種として「レンタル彼女」の商売がある。京華網が伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は8日に春節(旧正月)を迎えた。年越しの時期に顧客が殺到する商売を思い浮かべるのは難しくない。たとえば旅行に絡む交通機関、観光スポット、商業施設、宿泊施設などだ。中国ではもうひとつ、忘れてならない「春節期が書き入れ時」の業種として「レンタル彼女」の商売がある。京華網が伝えた。

 もちろん、顧客は男性だ。かといって、「春をひさぐ」たぐいの怪しげな商売ではない。業者によって多少は異なるが「手をつなぐことはOK」、「腰に手を回すこともOK」、「酒宴に同席もOK」、「キスはNG」などの「契約内容」が定められている。

 どうして春節期なのか。そして、日本でも「レンタル恋人」の商売はある。どこが違うのか? ちゃんと理由がある。違いもある。春節期は、多くの中国人が帰省する。都市部に住む若い男性は、久しぶりに年老いた両親に会うことになる。その際に決まって言われるのが「結婚はどうなっている?」、「相手はいないのか?」だ。

 普通の男性なら、いわゆる「彼女」を得ることは、そう高望みではないだろう。問題はその先だ。中国では男性側が「マンションの1室」を確保していないと、女性には「ある程度の交際をするのはよいけれど、結婚相手としては問題外」と見なされることが極めて多いのだ。

 そこで、両親の追及をかわすために、業者を通じて「彼女」をレンタルする。京華時報は、料金の一例を紹介した。5日間のレンタルコースで、「紹介料=200元」、「レンタル料=1300元/日」、「担保量=260元/日」などが並ぶ。その他、「女性側から男性の両親にプレゼントを渡した場合には、追加料金500元」などが並んでいる。5日間のコースで、1万元(約17万5000円)を超えてしまって普通という。

 両親に「で、彼女といつ結婚するんだい?」、「早くしてしまいなさい」とうるさく言われる場合はある。しかし“手ぶら”で帰省した場合に比べれば、「風圧」はよほどやわらぐという。

 なお、男性と女性が同じ部屋に泊まる場合もあるが、事前に契約で「男性はソファーを利用。同じベッドでは寝ない」などと細かく定められているという。

 弁護士によると、女性が金銭による報酬と引き換えに男性と食事をしたり街を歩くことは、「雇用関係」と見なされ、法律上でも権利を保護される。ただし、仮に「キス」が含まれた場合、雇用関係にもとづく労務とはみなされない。さらに、女性が周囲から「本当の恋人だろう」と思われても、「契約内容が良俗に違反している」と判断され、法律上の保護は受けられないという。

 法律論とは別に気になることがある。「レンタル彼女」は契約期間が終われば、ビジネスライクに「バイバイ」ということになる。次の年の春節前に同じ業者に連絡し、同じ女性が仕事を続けていれば、「お得意様」として再び契約することも可能だが、そうはいかない場合もある。

 やはり「レンタル彼女」のサービスを利用するとすれば、別の女性に依頼することになる。両親には「去年の彼女とは別れちゃったよ。この娘と結婚するつもり」と言い訳ができる。ただ、同じ手を何年も繰り返して使うことには、無理があるのではなかろうか。いずれは、ご両親が「交際相手を毎年変えて、そんなことじゃ、結婚できるわけないだろ!」と、雷を落とすのも必然と思われる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)