火葬寸前に泣き声が!(写真はイメージです)

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中国浙江省で、医師の診断により一度死亡が確認された赤ちゃんが、火葬の直前に息を吹き返すという「奇跡」が起こり、話題になっている。

ただ、赤ちゃんは依然として予断を許さない状態を続けており、「頑張れ!赤ちゃん」コールが全中国でこだましている。

冷たい袋の中から弱々しい泣き声が聞こえてきた

両親の住所や具体的な病院名は紹介されていないが、香港のテレビ局「鳳凰網」や浙江省のテレビ局「浙江電視台」などの報道によると、2016年1月8日、魯(ルー)さんに1400グラムの男の赤ちゃんが生まれた。予定日より3か月早い早産だったので、赤ちゃんは23日間保育器に入れられた。

2月8日の春節(旧正月)が近くなり、魯さんは自宅で家族と一緒に過ごしたいと病院に伝えた。病院は「状態は安定していない」と反対したが、結局、2月初めに退院した。すると、2日後に赤ちゃんの容体が急変、病院に搬送したが心肺停止の状態だった。救命治療が続けられたが、2月4日、医師は死亡を宣告し、死亡証明書を発行した。

その晩、赤ちゃんの「遺体」は葬儀場に運ばれ、「変質防止」のため零下12度の保管庫の中に入れられ、翌朝まで15時間袋にくるまれて「冷凍保存」された。ところが、翌5日の午前9時、火葬のために保管庫から取り出したところ、袋の中から弱々しい泣き声が聞こえてきた。

魯さんは慌てて赤ちゃんを病院に運び込んだ。赤ちゃんは2月11日現在治療中で、当初より容体はよいというが、危険な状態が続いている。病院の管理責任者は「医師は、患者の死を注意深く確認する必要がある」と、担当医師の判断を謝罪しつつ、「こんなケースは初めて。まさに奇跡だ。まずは赤ちゃんの治療を最優先にしたい」と話している。

町内会の死亡診断で「生き返る奇跡」乱発の中国だが...

この報道に、中国のネットユーザーからは、「赤ちゃん頑張れ!」と冷凍保管庫で15時間も生き抜いた赤ちゃんの生命力に驚きを示すコメントがあふれる一方、病院に対する怒りのコメントが殺到している。

中国では、人が死亡した場合、事故や犯罪の恐れがある場合は医師の死亡証明書が必要だが、特に不審な点がなければ、日本の町内会・自治会にあたる「居民委員会」の死亡証明書があれば火葬できる。そのため、「生き返る奇跡」はよく起こるが、医師が確認してからの「奇跡」は珍しいという。