中国メディアの新浪網はこのほど、「中国の軍艦は民用の空調機を使用している」との指摘に対して、重要部分は専用の空調機を使用しており、問題ないと解説する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Zhang YuanGeng/123RF.COM)

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 中国メディアの新浪網はこのほど、「中国の軍艦は民用の空調機を使用している」との指摘に対して、重要部分は専用の空調機を使用しており、問題ないと解説する記事を掲載した。

 民用空調は、艦橋に室外機が取り付けられていたり、甲板に、中国白物家電ではシェアトップの「ハイアール」のロゴが入った室外機が設置されたりしている。

 記事は、軍艦では冷媒を用いた熱交換器、海水との熱交換器など、さまざまな専用の空調機が用いられていると説明。また、必要に応じて空気を冷却するだけでなく、レーダー類を冷却する必要もあると紹介した。

 そのために用いられる空調機や冷却器は、「高温、高湿、塩分、衝撃、震動」に耐え、長時間使用しても爆発したり燃え出す恐れがないものであるなど、高性能と信頼性が高いものでなければならないので、一般の民用空調機よりもけた違いに高価と指摘した。

 さらに、軍艦には「停泊」、「出港準備」、「巡航」、「緊急」、「戦闘」、「放射性物質防御」など、さまざまな状況があり、例えば戦闘状態の場合には、関連する装置への電力供給を保証するために、生活環境維持を含む「関係のない装置」への電力は止めると論じた。

 ただし、作戦指揮室、通信室、レーダー質は、現代の軍艦ではすべて、内部が外気と遮断された「密閉式」であり、大量の電子装置の使用により熱がこもり、温度上昇はスタッフにも機器にも悪影響を及ぼすので、空調は保たれる。

 このような部分に使われる空調装置は専用のもので、民用の機械が使われることはない。

 また、弾薬庫や武器庫に使われる空調は、「爆発しない」、「炎上しない」などの信頼性が強く求められるので、やはり専用の装置が用いられる。

 ただし、旧式の軍艦の場合には、専用の空調設備に不備な部分がある。夏には直射日光にさらされた鉄板が、摂氏50度以上い熱せられることも珍しくなく、内部の温度は極めて高くなってしまうという。

 記事は、しかしそれでも、任務遂行時に軍艦に民用空調が取り付けられることはないと主張。民用空調機が確認された例はいずれも、修理時の軍艦であり修理スタッフに対する負担低減のために臨時に取り付けられたものという。

 記事は、軍艦の艦体外に空調機の室外機が見られる場合はあるが、「外観上の問題」以外に、問題がでない範囲で民用空調機を利用していると主張。

 さらに、新しいタイプの軍艦は空調の問題も十分に計算した上で作られており、民用空調の室外機が取り付けられた軍艦を見ることは、将来はなくなると論じた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Zhang YuanGeng/123RF.COM)