[AFCフットサル選手権]日本が苦しみながらもカタールを撃破! 3連覇に向けて白星スタート

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[2.11 AFCフットサル選手権GS 日本 1-0 カタール タシュケント]

 2年に1度開催されるAFCフットサル選手権は11日、大会2日目を迎え、フットサル日本代表はグループステージ初戦のフットサルカタール代表戦を行った。大会2連覇中の日本が、どのような戦いを見せるのか。多くの注目を集めた一戦に、日本は1-0の勝利を収めたものの、『史上最強チーム』という前評判通りのプレーを見せることはできなかった。

 日本代表の先発は、前回大会の決勝戦となったイラン戦で好セーブを連発したGK関口優志(エスポラーダ北海道)、FP吉川智貴(マグナ・グルペア)、FP滝田学(ペスカドーラ町田)、FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)。FPは、1月27日、30日に行われたフットサルコロンビア代表との親善試合と同じ顔触れだった。

 前回のW杯で4位に入ったコロンビア代表に2連勝していた日本は、今大会が2大会ぶり3度目の出場となるカタール代表を相手に攻勢に出る。前半2分には逸見の突破から、吉川がゴールを狙ったが、左足で放ったシュートはクロスバーを叩く。

 日本代表は5分にセット交代をするが、その後の時間帯に立て続けにピンチを迎える。前半5分にはカウンターからFPアムロにシュートを打たれたが、GK関口がセーブ。その1分後のFKの場面でも、関口がゴールマウスを守った。7分にもゴールを飛び出して相手選手の速攻に対応したGK関口の背後で、FP渡邉知晃(大連元朝足球倶楽部)がボールをクリアーするなど、悪い時間帯が続いた。

 この時間帯を無失点で切り抜けた日本は、FPを先発メンバーに戻して反撃に出る。8分には逸見のパスを受けた森岡が、ペナルティーエリア内で倒されたがファウルは認められず。10分には左サイドから仕掛けた吉川の折り返しを森岡が合わせようとするが、ボールが届く前にGKにカットされた。これで得たCKの流れから、森岡がボレーシュートを放つが枠外に外れていく。12分には左サイドからFP西谷良介(フウガドールすみだ)がゴールを狙ったが、これもGKに防がれて得点できなかった。

 ボールを保持しながらも得点できない日本だったが、前半16分に均衡を破る。右サイドから逸見がシュート性の速いボールをゴール前に送った。そこにいた渡邉が、ヒールキックでボールをゴールへ流し込んだ。「逸見がドリブルで仕掛けているときにGKの前に位置を取ったんです。そのとき、逸見と目が合ったので『来るな』と思いました。ボールが来てからヒールで流すイメージはできていたので、それがうまくいきました」と、渡邉自身も自画自賛するゴールで日本が先制点を挙げた。先制してからも日本は攻め続けたが、前半を1点リードで折り返した。

 ボールを支配しながらも、足元へのパスが連続していることから、ミゲル監督はセットを変えて後半に臨んだ。前半は第1セットにいた吉川と森岡、第2セットにいたFP酒井ラファエル良男(名古屋オーシャンズ)とFP仁部屋和弘(バサジィ大分)で後半をスタートする。

 フィニッシュに持ち込めない日本は、後半6分に再びピンチを迎えるが、カタールのカウンターとCKからの攻撃に対して、GK関口が立ちはだかった。残り10分を切っても2点目が挙げられなかった日本はFP星翔太(バルドラール浦安)と森岡を同時に起用、攻撃のリズムを変えていく。後半11分には、星が相手を背負った状態から反転してゴールを狙ったが、シュートは左ポストに嫌われた。

 追加点を挙げられなかった日本だが、試合終盤にはパワープレーを仕掛けて来たカタールに、チャンスらしいチャンスをつくらせずに試合終了。1-0の辛勝に、キャプテンの滝田は、「初戦の堅さがありました。慎重になった部分はありましたし、相手も引いて個に対して強く来る感じだったので、自然と動きは少なくなりました。その中でも、もう少し動きを増やせばよかった」と、反省する。ミゲル監督は、難しい初戦で勝てたことは満足としつつも、「攻撃は本来のポテンシャルからいえば30%の出来。当然、改善しないといけません」と、勝利直後とは思えない厳しい表情を見せた。

 内容に不満を残しつつも、大事な勝ち点3を確保するというミッションを達成した日本代表。上位5か国に与えられるW杯の出場権獲得、そして大会3連覇に向けた挑戦が幕を開けた。

(取材・文 河合拓)