10日、中国初となるジカ熱患者が確認されたことを受け、広東省深セン市の出入境検験検疫局は水際対策を強化すると表明したが、世界保健機関(WHO)は感染拡大の可能性は低いと発表している。イメージ写真。

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2016年2月10日、中国初となるジカ熱患者が確認されたことを受け、広東省深セン市の出入境検験検疫局は水際対策を強化すると表明したが、世界保健機関(WHO)は感染拡大の可能性は低いと発表している。中国新聞網が伝えた。

中国国家衛生・計画生育委員会は9日、南米ベネズエラから帰国した江西省の男性(34)がジカ熱に感染していたと発表。男性は香港、深センを経由して今月5日に地元に戻り、6日から隔離治療を受けていた。香港と接する深センは全国最大の「陸の玄関口」。旧正月シーズンの現在は深セン経由で海外旅行に行く人や帰国する出稼ぎ労働者などでいっそう混雑しており、ジカウイルスに感染した人の多くにはっきりとした症状が表れないことから当局は警戒感を強めている。

中国での感染拡大についてWHOの施賀徳中国代表は10日北京市で、「多くの人が中国から南米に旅行していることから、中国でジカ熱患者が確認されることは想定内。ジカ熱はネッタイシマカを媒介して感染するが、冬季は蚊が活発に活動する時期ではないため、爆発的な感染拡大のリスクは低い」との声明を出した。

さらに中国側の対応については、「ジカ熱を媒介する蚊はデング熱などのウイルスも媒介しているが、中国はデング熱の感染が多く報告された広東省などの蚊の数量のコントロールで大きな成功をおさめ、ジカ熱の対応にも準備を整えている」と評価した。(翻訳・編集/内山)