中国のハイテク情報メディア・OFweek工控網は8日、急速に力をつけつつある中国の製造技術がなおも追いつけない、日本が誇る製造技術分野について解説する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のハイテク情報メディア・OFweek工控網は8日、急速に力をつけつつある中国の製造技術がなおも追いつけない、日本が誇る製造技術分野について解説する記事を掲載した。

 記事は、中国が世界最大の製造大国となった一方で「技術革新においては依然として必死に追いかけている状況だ」と解説。日本は工作機械、半導体、撮影機材、自動車エンジン、そしてロボットの5分野で中国の追随を許さぬ技術力を誇っていると紹介した。

 工作機械市場は米国、ドイツ、日本のメーカーがほぼ占有しており、三菱重工をはじめ独自の工業財産権を持つ日本メーカーが多数存在しているとした。また、政治的理由から国外のハイエンド部品が中国向けに販売されていない状況についても言及した。日本の半導体技術については1990年代に世界を席捲、世界のトップ10に日本企業が6社入るほどの勢いであったと紹介。その後勢いは弱まりつつあるものの、それでも依然として世界に大きな影響を与えているとした。

 撮影機材については、中国市場ではキヤノンとニコンが圧倒的な存在感を持っており、非日本メーカー製品も多くが日本製の光学部品を採用している日本依存の状態であると説明した。自動車エンジンについては、「エンジンを自己生産できない中国ブランドのガソリンエンジンは、ほぼ三菱製」と解説。また、中国で走っている小型トラックのディーゼルエンジンも、みないすゞ製あるいはいすゞの技術によるものであるとした。

 ロボットについては、世界の産業用ロボットブランド10傑のうち5つが日本企業で占められていると紹介。また、日本の「産業ロボット密度」(作業員1万人あたりのロボット台数)が世界平均の10倍であるとした。

 質の低いものを廉価で大量に生産することで成長してきた中国の製造業だが、産業モデルの転換によって今では高付加価値の製造が求められるようになった。高い付加価値を生み出すには、細かく精密な技術力に加えて、より柔軟な発想やアイデアが必要だ。

 日本の製造業だって、棒立ちで中国の追随を待っている訳ではない。さらに先を目指て前に進み続ける日本の技術力に追いつくには、長期的な視野と心構えを持たなければならないだろう。追う者と追われる者の間に生まれる緊張感が、双方の製造業にとっての活力となることを望みたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)