宮本悟・聖学院大学教授が講演し、「北朝鮮の核弾頭ミサイルが米国まで到達するようになる可能性がある」と指摘。米国が日本や韓国を北朝鮮の攻撃から助けた場合、米本土が攻撃され、「日米同盟は破たんする」と警告した。

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2016年2月9日、北朝鮮の核・ミサイル開発に詳しい宮本悟・聖学院大学教授が日本記者クラブで講演した。北朝鮮の核弾頭ミサイルが米国まで到達するようになる可能性がある」とした上で、米国が日本や韓国を北朝鮮の攻撃から助けた場合、「米本土が核ミサイル攻撃され、米国市民数十万人が犠牲になる危険がある」と指摘。その場合、「日米同盟は破たんする」と警告した。

北朝鮮が核弾頭を搭載した長距離ミサイルの開発を進め、ミサイルに搭載できるまで核弾頭の小型化に成功したと主張していることについて、宮本教授は「地球の裏側の米国に到達させるためにはもっと軽量化する必要がある」としながらも、「北朝鮮の核弾頭はミサイルを積めるほどに小型化されている可能性がある」と指摘。北朝鮮政府が大陸弾道ミサイルシステムの構築に着手していることを明らかにした。

その上で、同教授は「北朝鮮の核弾頭ミサイルが米国まで到達するようになれば、米国が日本や韓国を北朝鮮の攻撃から助けた場合、米本土が核ミサイル攻撃され、米国市民数十万人が犠牲になる危険がある」と指摘。そうなれば「日米同盟や日韓同盟は破たんする」と警告。日本政府が地上配備型地対空誘導弾「PAC3」部隊を配備し、北朝鮮のミサイルを迎撃する態勢をとったのは「日米同盟を守るためだ」と強調した。

北朝鮮は今年1月初旬に4度目の核実験を実施したのに続いて、2月7日、長距離ロケットを発射した。同国は人工衛星打ち上げが唯一の目的だとしているが、米国をはじめ各国は、国連決議が禁止するミサイル技術の実験と批判している。(八牧浩行)