中国人にとって春節(旧正月)は1年でもっとも重要な祝祭日の1つであり、春節を迎えた中国では多くの人びとが高速鉄道を利用して旅行に出かけたり、実家に帰省したりしている。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 中国人にとって春節(旧正月)は1年でもっとも重要な祝祭日の1つであり、春節を迎えた中国では多くの人びとが高速鉄道を利用して旅行に出かけたり、実家に帰省したりしている。

 中国人が帰省するうえで重要な移動手段となった中国高速鉄道だが、北京市から湖北省宜昌市に向かっていた高速鉄道が8日、河北省内で故障のため2度にわたって停車するトラブルを起こした。

 中国メディアの光明網は、故障した高速鉄道は車内の温度が上昇し、体調不良を訴える乗客もいたことを伝える一方、「トラブルによって中国高速鉄道にはサービス精神が欠けていることが明るみに出た」と伝えた。

 記事は、故障した高速鉄道に乗車していた乗客の話として、故障による停車は2度にわたって起きたことを紹介、最終的に同列車は1時間以上も遅れて目的地に到着したと紹介した。高速鉄道は飛行機に比べて遅れが発生しにくい点が強みであったはずとしつつ、「春節で帰省する人びとは帰省後の予定を立てていたはずだ」と指摘し、故障によって遅れが生じたことを批判した。

 続けて、「快適さを売りにしていたはずの高速鉄道が故障で2度も停車し、車内の温度が乗客にとって不快なほど上昇した」と指摘し、「設計理念も技術も先進的であったはずの中国高速鉄道がこのような事態を事前に想定できていなかったのか」と批判した。さらに、温度が上昇したのであれば、応急処置としてドアを開けるなどの対応も出来たはずだと論じた。

 また記事は、乗客が車内の温度を下げるよう求めてからようやく、温度が下がったことを指摘し、「この対応からは鉄道市場を独占する運行会社のサービス精神が欠けていることが見て取れる」と主張。真の意味で市場化が成し遂げられていれば、企業は顧客の立場に立って行動できるはずだとし、どれだけ良いハードがあっても、ソフトの部分が欠けていれば競争力を構築することは不可能であると指摘。中国人旅行客が日本で温水洗浄便座や医薬品を買い求めているのも中国の各産業において顧客の利益を最優先できていないことの現れであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)