輸出に依存する韓国は、自国の経済が外部環境に大きく左右される経済構造となっている。中国経済の減速や、米国経済の回復の遅れは韓国経済の成長を左右する。(イメージ写真提供:123RF)

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 輸出に依存する韓国は、自国の経済が外部環境に大きく左右される経済構造となっている。中国経済の減速や、米国経済の回復の遅れは韓国経済の成長を左右する。

 韓国ではすでに輸出が減少し、景気が低迷しはじめているが、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、米国をはじめとする国で人員整理が行われていると伝え、人員整理の波は韓国の労働市場にかなり大きな打撃を与える可能性があると警戒心を示した。

 報道によれば、米国最大規模の百貨店メイシーズは4800人の人員整理を行う計画を発表したほか、また米国のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートも269店舗の閉鎖及び1万6000人の人員整理を発表した。メイシーズも全米で36店舗を閉鎖する計画だ。

 また記事は小売業だけではなくエネルギー関連企業にも人員整理の波が押し寄せていることに言及。原油安の影響を受け、米国の石油関連会社シェブロンは15年にすでに3200人を整理、今後さらに4000人の人員整理を行う見通しと説明。石油エネルギー企業であるロイヤル・ダッチ・シェルも1万人の人員整理を発表している。

 そのほか、鉱業資源を扱う英国企業や鉄鋼関連のインド企業、米国のIT企業など、人員整理を発表している企業は枚挙に暇がない。小売り、石油関連、鉄鋼、鉱業、通信、金融、化学、出版、ビール、製薬など、実に世界中のさまざまな産業において人員整理の波が押し寄せているのがはっきりわかる。

 これら産業や各企業の不振の理由は様々だとしても、韓国経済に大きな影響をもたらす可能性は非常に高い。韓国労働研究院の関係者は、韓国は極度に輸出に依存しているため、こうした世界的な人員整理の影響を受けて輸出が減少すれば、関連する製造業の就業状況に必ず悪影響が及ぶと見ているようだ。韓国経済も今、危機に直面していると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)