台湾メディアの聯合新聞網は、6日に発生した地震で、台南市で17階建てビルが倒壊した事態を受け、「南台湾では強い揺れがビルを倒した。日本の建築耐震技術を見よう」と題する記事を8日付で発表した。(イメージ写真提供:(C)Sam D Cruz/123RF.COM。法隆寺五重塔)

写真拡大

 台湾メディアの聯合新聞網は、6日に発生した地震で、台南市で17階建てビルが倒壊した事態を受け、「南台湾では強い揺れがビルを倒した。日本の建築耐震技術を見よう」と題する記事を8日付で発表した。

 記事は、全世界で発生する破壊力の大きな地震の5分の1が日本で発生しているとの調べがあると紹介。日本では大震災があるたびに、建築基準を厳しくしており、2011年に発生した東日本大震災では、完成直前だった高さ634メートルの東京スカイツリーを始めとして、高層建築の損害は出なかったと紹介した。

 日本の高層建築については、さらに詳しく、油圧装置で地震の揺れを弱化してしまう装置が採用されていると説明。例として東京の六本木ヒルズや森タワーを挙げ、「50階にあるレストランの窓ガラスもまったく無傷だった」と驚きを示した。

 さらに、新築の建物だけでなく、東日本大震災後には多くの学校の建物が梁を増やすなどで強化されたと紹介。既存の建物に対して可能な改善策があれがただちに実行することを「建物の安全性を長期的に向上させる、もう1つの方法」と評した。

 また、日本免震構造協会といった団体もあり、さらに新しい耐震/免震構造の技術開発が進み、情報も整理されていることを紹介した。

 日本における耐震の技術は、過去の経験に裏打ちされていることにも触れた。現存する世界最古の木造建築物である法隆寺・五重の塔を挙げ、中心の柱は1-4層部分と連結されていないと紹介。そのために、地震の揺れに対して建物全体として「弾性」が発生し、力が分散されるので倒れにくいと説明。

 同発想による技術は東京スカイツリーの設計にも生かされたとして、日本の建築における耐震技術の「温故知新」ぶりを強調した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Sam D Cruz/123RF.COM。法隆寺五重塔)