住宅ローン金利はマイナス金利導入の影響を受けるか

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「利息がもらえる住宅ローン」は実現するか?

 日銀の「マイナス金利導入」の発表以降、新聞や雑誌等の記者から「個人の生活に与える影響」についての取材申し込みが増えている。

 なかでも「住宅ローン金利はどうなりますか」という質問が多い。ローン金利は各銀行が決めるものだから、今後の動向については私ではなく銀行へ取材するのが確実ですよと答えるのだが、せっかく電話してきたので住宅ローン金利の決まり方を説明すると、意外なことに金融や経済担当の記者でもご存じない人が少なくなかった。

 何人かの記者は「マイナス金利が導入されると、住宅ローン金利もマイナス金利になり、お金を借りると利息が受け取れるようになる可能性はありますか?」と質問する。確かに住宅ローンをこれから借りる、すでに借りている人には気になる点だろう。

 2月7日付けの朝日新聞には「利息くれる住宅ローン デンマークのマイナス金利」という見出しの記事があり、マイナス金利が3年半ほど前から続くデンマークでは「借りると利息をもらえる住宅ローン」が登場しているようだ。

 日本の住宅ローンの仕組みだと、ローン金利がマイナスになることはまずないだろうと思いつつ、念のため日頃からつきあいのある銀行の住宅ローン開発担当者に聞いてみると、誰に聞いても「マイナス金利が今後何年も続き、マイナス幅が拡大すれば可能性はゼロとはいえませんが、現状では考えにくいですね」との回答だった。

 今後の住宅ローンの動向が気になる人は、金利の決まり方について知っておくといい。住宅ローンの金利タイプは、「変動金利」と「固定金利」に大別されるが、日銀の政策に直接影響を受けるのは、「変動金利」である。具体的には「政策金利(短期金利)」が基準となる。

 一方「固定金利」は、日銀の政策金利に直接連動するのでなく、市場の動向に影響を受ける。フラット35や銀行の10年以上の固定金利タイプは、「長期金利(10年物国債の流通利回り)」を基準として、各行が決める。

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