昨年10月に発売されたメルセデス・ベンツC220d。

セダン、ワゴンともに設定される待望のクリーンディーゼルモデルで、ライバルのBMW3シリーズは320dが大人気ですから、フォルクスワーゲンの排ガス規制不正問題という、クリーンディーゼルエンジンに対する逆風の中でも人気グレードになることは必至でしょう。

メルセデス・ベンツの主力モデルであるCクラスに追加されたC220dには、2.2Lの直列4気筒ディーゼルの「BlueTEC」エンジンが搭載され、ライバルのBMW320dの8ATに対して、Cクラス初の9ATが組み合わされているのもトピックス。

ディーゼルエンジンは、ピエゾインジェクターを最新世代となるコモンレールシステムが搭載されています。

20151211MB C220d_007

サイズの異なる2基のターボチャージャーへの排気の流れを可変フラップにより制御することで、ターボラグを解消しつつ必要なブースト圧を引き出す2ステージターボチャージャーなど見どころは満載で、170ps/400Nmというスペックを実現し、とくにディーゼルエンジンらしく分厚いトルクが魅力になっています。また、気になるJC08モード燃費は19.6km/Lを達成。

なお、BMW320dは184ps/380Nmで、燃費は19.4km/Lと数値面からも最大のライバルであることがうかがえます。

20151211MB C220d_032

実際の走りも期待以上の仕上がり。試乗時間の都合から味見程度でしたが、1400-2800rpmで発揮される最大トルクにより乗用域での力強さはもちろん、BMWの4気筒ディーゼルよりも音・振動面は洗練されている印象を受けました。

9ATの採用は燃費面の恩恵が大きいはずですが、元々7ATでもスムーズだっただけに変速フィールも静粛性の高さもトップクラス。

20151211MB C220d_002

驚くほど俊敏な味付けなのも現行Cクラスならでは、といえますがバイパスや国道を主体とした走り程度ならディーゼルエンジン搭載によるフロントノーズの重さも気になりませんでした。

20151211MB C220d_01120151211MB C220d_008

価格はセダンの「C220d AVANTGARDEが559万円、「C220d Stationwagon Sports」が641万円、ステーションワゴンの「C220d Stationwagon AVANTGARDE」が595万円、「C220d Stationwagon Sports(本革仕様)」が679万円。

506万〜573万円という(セダン/ワゴン)価格帯のBMW320dよりもやや高めの設定ですが、Dセグメントのディーゼルエンジン人気を加速させそうです。

20151211MB C220d_02420151211MB C220d_00220151211MB C220d_00820151211MB C220d_00720151211MB C220d_03220151211MB C220d_011

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【関連記事】

■Dセグメントのベンチマークである新型Cクラスに死角はあるか?
http://clicccar.com/2014/12/23/283207/

メルセデス・ベンツCクラスの主役は2.2Lディーゼルの「C220d」でキマリ!?(http://clicccar.com/2016/02/10/352907/)