超ヒット中国映画が米国で不発、「男が妖怪妊娠して産む」設定も難点か。

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昨年、中国映画として史上最高となる興行収入を記録した3Dファンタジー映画「捉妖記(モンスターハント)」。7月16日に公開され、10日間で12億7500万元(約235億円)を稼ぎ出すとともに、上映初日および1日あたりの最高記録も打ち立てたメガヒット作だが、そんな「捉妖記」が北米では予想以上の苦しい出足となっている。

中国メディア・華西都市報などによると、「捉妖記」は先日、北米40館以上での上映が始まったが、“中国ナンバーワン映画”という触れ込みは良い影響をほとんどもたらしていないそう。1月25日19時までの集計によると、米国におけるチケット売上は3万ドル(約360万円)にも及ばず、映画情報サイト「IMDb」におけるユーザー評価も6.2点(10点満点)と低評価だ。

ユーザーの言葉やメディアの評価を拾ってみると、その多くが同作を「時代遅れ」とダメ出し。肝心の妖怪の動きなどにリアリティがなく、独創性にも欠けるとしている。また、男性が妖怪を妊娠して産むという重要な設定も、米国ではポジティブに受け入れられなかった様子だ。

そもそも同作が中国で打ち立てた記録自体に疑いの目を向けるメディアも多い。実際、満席とされた上映回は、午前や深夜上映の回にも多く含まれており、「普通ではありえない数字」とし、2015年に公開され、中国映画史上最高興収記録を達成した米映画「ワイルド・スピード7」の数字を塗り替えるための「“水増し”があった」と憶測を呼んでいる(※結局、この水増し報道を受け、「捉妖記」は2位の興収記録と微修正されている)。

とは言え、同作が中国人の間ではある程度の評価を得ているのもまた事実。加えて、北米市場でアジア映画が評価されること自体が圧倒的に少ないため、今回の報道に「単に文化的な違いでは?」「米国人が中国映画を理解できないのは当然だし、わざわざ見なくてもいい」「中国人は映画における技術的な部分にそこまでこだわらない」などと不満を述べる中国人も少なくない。