中国では、台湾南部で6日早朝に発生した地震で倒壊した17階建てのビルが「おから工程(手抜き工事)」で施工されていた疑いが強まっていることに関心が高まっている。記事に寄せられたコメントでは「死んだ者が皆、独立派でありますように」も多くの「いいね」を集めた。ただし、後から発表された「他人の傷に手を突っ込むのはだめだ」を支持する人の方が多い。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国では、台湾南部で6日早朝に発生した地震で倒壊した17階建てのビルが「おから工程(手抜き工事)」で施工されていた疑いが強まっていることに関心が高まっている。記事に寄せられたコメントでは「死んだ者が皆、独立派でありますように」も多くの「いいね」を集めた。ただし、後から発表された「他人の傷に手を突っ込むのはだめだ」を支持する人の方が多い。

 同記事が関心を集めた大きな原因は、08年の四川大地震との関連だ。同地震では、「おから工程」で施工された建物が多く倒壊したとの見方が出た。台湾人にとっては、「中国社会の異質さ」を改めて強く印象づけられることになった。「中国は中国。台湾は台湾」の意識がさらに高まる1つの要因になったと言ってもよい。

 中国の大手ポータルサイトの新浪網が6日、自らが運営する中国版ツイッターの微博(ウェイボー)に台南市におけるビル倒壊で、「おから工程」との関連を指摘すり声がているとの記事を掲載したところ、9日午前11時までに3700件近いコメントが寄せられた。

 「いいね」を多く集めたコメントに「資本主義にだっておから工程はあるじゃないか」、「前の週に青海省でマグニチュード6.4の地震があったけど、建物の倒壊はなかった」、「私は四川の者だが、あの大地震の際に台湾同胞が言った言葉は忘れないよ、だから、この問題について私は答えない(同情しない)」などがある。08年に多くの台湾人が示した「中国はおから工程だらけ」の見方への「恨み」を感じる投稿がある。

 また、中国では、中国を批判した台湾人を、それだけで「独立派」とみなす傾向がある。「死んだ者が皆、独立派でありますように」、「台南には独立派が多い。天は(独立派を)もう見たくなかったんだね」とのコメントも多くの「いいね」を集めたが、「四川大地震の際に中国を批判/非難した者は独立派だろう」との発想が、「倒壊したビルにおから工程の疑い」どの記事が、「独立派」への連想につながりやすかったとみられる。

 ただし、日本時間9日午前11時現在に、もっとも多くの「いいね」が寄せられたコメントは、しばしば発生する地震で多くの人が命を奪われ続けているとして「次はだれになるのか(震災犠牲者になるのか)分からない。他人の傷に手を突っ込むようなことは、永遠にしてはいけない」だ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)