制振装置「デュアル TMD-NT」の設置工事が行われている新宿野村ビル。2016年9月の竣工を予定している(画像はプレスリリースより)

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 野村不動産と野村不動産マスターファンド投資法人、竹中工務店の3社は8日、東京・西新宿の「新宿野村ビル」の長周期地震動対策として、日本初の制振装置「デュアル TMD-NT」を9月の竣工に向けて設置中であることを発表した。

 「デュアル TMD-NT」は、建物の揺れと逆方向に動くおもりを用いた制振装置で、現在「新宿野村ビル」の建物最上部(52階、53階)を改修し、2基の設置を行っている。

 2015年11月に竹中工務店の東日本機材センター(千葉県習志野市)にて行われた実物による性能確認試験では、東日本大震災・南海トラフ地震と同等レベルの長周期地震動をシミュレーションしたところ、設置前と比較した場合、揺れ幅が約20〜25%低減、揺れ時間が約50%短縮し、揺れを抑制することが分かっている。

 新宿野村ビルは1978年に竣工した地上53階、地下5階のビルで、長周期地震動における揺れ軽減対策として本装置を改修する例は日本初となる。

 同ビルでは改修と同時に、地震発生時に各階設置の地震計データをもとにビルの安全性を判断する建物被災度判定システムと、「デュアル TMD-NT」が正常に機能しているかをモニタリングする防災システムの導入も行うとのこと。

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