お母さんは働くライダー!スマホ普及が生んだ「女性専用バイクタクシー」

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source:http://www.ladyjek.com/

インドネシアにとって、2015年は“スマホ元年”であったと言ってもいい。

いや、もちろんスマートフォン自体は以前から普及していた。インドネシアの富裕層の人々は、何年も前からiPhoneを持っている。だが去年は、大きな所得にありつけない人々でも購入できる“安価なAndroidスマホ”が大量に流通した。

首都ジャカルタの“最低法定賃金レベル”で生活している市民が、アプリを使いこなせるようになった。この意味は非常に大きい。

怒涛の影響は、まず運送業界に現れた。“Uber型配車サービス”が続々と登場したのだ。

そして、こんな変わった会社も出現した。“女性専用バイクタクシー企業”である。

女性のためのバイクタクシー

インドネシアの都市部において、バイクタクシーは重要な交通手段だ。

“バイタク”は現地では“Ojek(オジェック)”と呼ばれているが、ともかく渋滞の酷いジャカルタではバイタクなしに市民生活は語れない。数キロ先の目的地まで行くのに一番手っ取り早い手段は、やはり自動車タクシーではなくバイタクだ。

だが、インドネシアのバイタクライダーの全員が“清廉潔白”な人間というわけでもない。何が言いたいかというと、バイタクは妙齢の女性が安心して利用できる交通手段では決してないということだ。

その要望を受け、登場したのが『Ladyjek』である。

source:http://www.ladyjek.com/

この『Ladyjek』はその名の通り、女性のためだけのバイタク配車サービスだ。それはすなわち、ライダーも女性ということである。

インドネシアは国民の9割がイスラム教徒だが、同時に女性の社会進出に対しては寛容な国でもある。

シングルマザーを応援

以下の動画は、“Ladyjek”が配信しているものである。

「私はとある家庭の母親です。大切な子供を女手一つで養わけなればいけません」

このメッセージから始まる動画は、女性の社会進出こそが地域を発展させると強調している。

イスラム教徒が多数派の国において、これは特筆すべきことだ。イスラム教は一夫多妻制度を認めているが、それはこの動画のようなシングルマザーを救済するためにある。

だが、今のインドネシアでは一夫多妻は否定されつつある。代わりに女性自身が働くべき、というのが都市部の市民の考え方だ。

この『Ladyjek』の例だけを見ても、インドネシアは“女性が強い国”だということが分かる。そして経済的にアグレッシブな国は、古今東西の区別なく“女性が活躍していること”が絶対条件なのだ。

【参考・画像】

※ Ladyjek

【動画】

※ LadyJek - ojek wanita untuk wanita - YouTube

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