5日、世界最大規模の人口大移動「春運」(春節に伴う帰省・Uターンラッシュ)がピーク期を迎えている。

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2016年2月5日、世界最大規模の人口大移動「春運」(春節に伴う帰省・Uターンラッシュ)がピーク期を迎えている。これほど大規模な移動が、都市の気候に影響を及ぼすことはあるだろうか?北京で暮らす人々は、春節中に気温がやや下がると感じているのではないだろうか?中国科学院大気物理研究所研究員の張井勇(ジャン・ジンヨン)氏が率いる研究チームと協力者が実施した一連の研究によると、春節の人口大移動は都市の気候に大きな影響を及ぼすという。北京日報が伝えた。

◆ヒートアイランド現象

都市の地上には、建築物、道路、緑地などが設置されている。この複雑な地上の影響に、人間の活動によって生まれる熱が加わり、都市の気温は周辺の郊外よりも高くなる。市街地の地表付近の気温のみが高くなり、海面に浮上した島のように見えるため、ヒートアイランド現象と呼ばれる。

科学者は市街地と郊外・農村部の気温差を、ヒートアイランド強度として研究を行っている。都市部のヒートアイランド強度は、人口と建築物が密集したエリアで高くなり、都市の中心部から郊外に向け階段のように下がっていく傾向を示す。研究結果によると、都市部のヒートアイランド現象は、日付と季節によって大きく変化する。夏はこの強度が低めとなる。都市部のヒートアイランド強度は、都市の拡張によって強まる傾向がある。

◆春節の人口大移動、都市部と農村部の気温差を下げる

春節中に多くの人が年越しで帰省するため、大都市がゴーストタウン化する。張氏が率いる研究チームと協力者が実施した一連の研究によると、春節の人口大移動は都市の気候に大きな影響を及ぼすという。

北京の市街地と農村部の春節連休中の平均気温の差は、連休以外の日と比べて0.64度縮小する。一日の最高気温の差は0.45度、最低気温差は0.83度縮小する。

その他の都市でも同じような結果が導き出された。中国最北部の省都であるハルビン市の春節では、市街地と農村部の気温差は連休以外の日と比べて0.65度縮小し、夜間の一日の最低気温の差は春節中に1.14度縮小される。

春節中に、一部の大都市では人口が激減する。その一方で、一部の人気観光都市では人口が激増する。三亜市の市街地と農村部の春節連休中の平均気温の差は、連休以外の日と比べて0.48度拡大する。一日の最高気温の差は0.66度、最低気温差は0.42度拡大する。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)