<コーツ・ゴルフ選手権 最終日◇6日◇ゴールデンオカラゴルフ&エクストリアンクラブ(6,541ヤード・パー72)>
 最後はパーが必要だったハナ・ジャンは18番パー5、3打目を5フィートにつけ、そしてそのバーディパットをきっちり沈め、コーツゴルフ選手権でツアー初優勝を成し遂げた。
 雨の中、ジャンはパターを腰に差す侍パフォーマンスで、自身の優勝を祝った。父親が彼女を抱きしめると、途端に彼女の目から涙が。ツアーの中でもひときわ明るい性格のジャンだが、昨年はこのオカラでの2位を含め4度の2位を経験、あと一歩で優勝を逃している。そんなストレスから解放されるかのように涙を流した。
 「言葉で言い表せません。とても嬉しいです。言葉が出てきません。毎週、毎日、父と一緒にいます。お父さん、ありがとう!(涙)」、ジャンは声を震わせた。「お母さん、いつも手を差し伸べてくれてありがとう。最高のお母さんです。お父さんも本当にありがとう」。
 ようやくストレスから解放されたことに加え、彼女は長年の友達でもあり競争選手でもある、キム・ヒョージュ、キム・セイヨン、チャン・インジがツアーで優勝しているのを昨年目の当たりにしている。一方、彼女は4度2位だった。
 「彼女たちは良い競争相手でもあり良い友達でもあるので彼女たちの優勝は私に影響していますね。長い間彼女たちとプレーしています。彼女たちの優勝を目にすること、そして4度の2位を経験することは、胸が痛みました」と吐露。「自分にたくさんプレッシャーをかけましたし、一生懸命トレーニングもしました。だから結果、ここにいて、優勝できたのです。今から、これからの大会に集中しながら、少しリラックスできると思います」。
 また、ジャンと彼女の父親以外に、世界ランク1位のリディア・コ以上に嬉しいと思った選手はいただろうか。コはジャンとともに54ホール首位を分け合い、最終組としてこの日も30ホールともにプレーした。コはフロントナインの大方はジャンについていっていたが、7番で木のトラブルに遭い、最終的にそこからの5ホール、5オーバーのプレーをしてしまい優勝争いから脱落した。
 「最終何ホールかの天気もあり長い1日でした。ハナは多くの大会でおしいフィニッシュをしていますし、昨年は特に私たちが2位タイで並ぶこともありました。ですから、彼女が良いプレーをするのは嬉しいですし、ナイスバーディで最高のフィニッシュでしたね」、コは言う。
 ブルック・ヘンダーソンとキム・セイヨンがバックナインで、ハナ・ジャンの手強いライバルとなったが、残念な3パットを連続してしまいつまずき、ジャンに独走を許した。ヘンダーソンは17番ではジャンと10アンダーで首位タイにならんでおり、ピン左25フィートにアプローチを寄せたものの3パットボギーとしてしまった。最後はパーをとり、9アンダーでクラブハウスリーダーとして最終組を待った。それにしてもヘンダーソンにとっては今朝第3ラウンドの残り6ホールをプレーし、5アンダーをマーク、そして土曜日、とても難しいコンディションの中でイーブンパー72をマークしたことは素晴らしいラウンドだった。
 「今朝、バックナインで早い段階で良いスタートができたのは良かったです。ただ最終ラウンドではバックナインでもっと良いプレーができたと思うと残念ですが、まあ流しましょう」、ヘンダーソンは言う。「でも、私にとってトータル的には素晴らしい大会でした」。
 ヘンダーソンの後ろの組を回っていたキムは18番で10フィートのバーディパットを決めて10アンダーとすれば、ジャンにプレッシャーをかけるチャンスがあったが、グリーンの高いほうに球が行き、3フィート先に転がって行ってしまった。あのパーパットで歯止めがかかり、キムは結局8アンダーでフィニッシュ。「まず、まっすぐ行かないと思っていました。最初に決めたのはまっすぐ狙い、でも少し右サイドに打とうと決心したのが間違いでしたね」、キムは言う。「最後のパットはわかりません。左側を見るべきでしたが、濡れていたのでまっすぐみえました」。ヘンダーソンは9アンダー、単独2位でフィニッシュ。チャン・インジ、キム・セイヨンそしてリディア・コが8アンダーで3位タイとした。
※USLPGA公式サイトより提供
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