今や日本の「ご当地キャラ」文化の象徴と言える人気と知名度を獲得した熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」。その名声はすでに海を渡っており、中国では先日、無許可でグッズを製造した業者が摘発されたとの情報も出た。一方で、「くまモン」の成功に真剣に学ぼうとする中国の人たちもいる。(イメージ写真提供:123RF)

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 今や日本の「ご当地キャラ」文化の象徴と言える人気と知名度を獲得した熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」。その名声はすでに海を渡っており、中国では先日、無許可でグッズを製造した業者が摘発されたとの情報も出た。一方で、「くまモン」の成功に真剣に学ぼうとする中国の人たちもいる。

 中国メディア・騰訊網は1日、「良好なIPはどうやって作り上げるか くまモンとそのビジネス」とする評論記事を掲載した。IPとは”intellectual property”すなわち「知的財産」のことであり、中国の文化関連産業界では今や日常的に用いられている言葉だ。

 記事は、農業県である熊本県の認知度アップを目指して送りだされた「くまモン」が、無数に存在する日本の「ご当地キャラ」界のスターダムにのし上がり、熊本を訪れる観光客を急増させたほか、莫大な関連グッズ収益をあげるに至った「勝因」について、デザイン面、宣伝戦略面から解説した。

 デザイン面では「初めて見る人の警戒心を解く、中性的でユルい表情」、「丸さと柔らかさを兼ね備えている」、「ほかのキャラクターとの差別化を図るべく、思想や性格を与えた」という3点を挙げた。宣伝面では「許可さえとればライセンス料は無料」という方策をはじめ、大量かつスピーディそして高効率な宣伝戦略を取ったことが功を奏したと説明している。

 そのうえで、中国のソフトコンテンツ文化、とくにマンガ・アニメ文化について「長きにわたり子どもの教育用という『説教文化』に始終して成人をないがしろにし、自らの足を引っ張ってきた」と分析。「くまモン」のほか、日本のドラえもんや米国のミッキーマウスなどに代表されるように、「カワイイ文化」は世界共通のものであり、巨大な市場が存在するとし、「『説教文化』は『カワイイ文化』に席を譲らなければならない」と論じた。

 日本の萌え文化に多くの若者が共感を覚える中国。国内では各地方、あるいはイベントのPRを目的としたイメージキャラクターが数多く作られている。しかし、「くまモン」ほどのインパクトを持ったものはないようだ。中国でも今後「ご当地キャラ」ブームが起きてもおかしくないように思えるが、果たしてどうだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)